株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

決算直後に売られたファストリ株は買いか売りか?

過去最高の業績にも関わらず、ファーストリテイリング株は売り込まれました。なぜなのでしょうか? 投資家はどんな業績を期待していたのでしょうか? 今の利益水準と株価を比較しながら考えてみましょう。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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10月8日、ファーストリテイリング<9983>は、2015年8月期の決算短信を発表しました。売上高1兆6817億円、当期利益1173億円と過去最高の業績でした。ところが翌営業日、株価は大きく下げてしまいました。(TOPIXは上げているのに)

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

EPSが増加トレンドにあるファーストリテイリング

過去からの大きな流れを見てみましょう。

下の図は、ファーストリテイリングの1株当たり当期純利益(以下、EPSと言います)に20を掛けた金額の推移を棒グラフにしたものです。(ここでは「バリューチャート」と呼びます。)1997年から2015年までの推移を表示しています。

【図1undefinedEPS×20の推移】

         【図1 EPS×20の推移】



このグラフを見ると、ファーストリテイリングのEPSは増える年もあれば減る年もあるけれど、大きなトレンドとしては増加してきていることがわかります。
日本経済が停滞してきたこの20年の間に、これだけEPSを増やしてきた企業もあるんですね。どうせ投資をするなら、業績が停滞している企業よりも、このような増収増益を続けている企業に投資したいものです。

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