散歩/昭和を振り返る散歩ルート

「下町ロケット」の景色を求めて大田区を歩く(3ページ目)

蒲田駅から大森駅まで、町工場の景色とカツカレーを探しながら歩いた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド


素敵な洋食店「ホクエツ」さんでカツカレーとナポリタン

産業道路を歩いていると、「米印だ」とOくん。見れば、たしかに米印だ。
お米屋さんだった

有限会社川端橋本米穀 大田区大森中3-8-1

ここは、お米屋さんだった。だから米印か。さらに産業道路を進むと、「あ、洋食ってありますよ」とOくん。僕はまだ見えていない。やっと見つけて、カメラを向ける。
看板の古さから「やってないかも」と言いながら近づいていく

「洋食」という看板を見つけて、歩を速めるOくん

と、正面までくると、ちゃんと営業していた。そしてかなりいいかんじのお店だ。
これはきっといいお店だ

ホクリツ 大田区大森中2-14-10

もうかなり歩いてきたし、ここに入りたいという気持ちは一致した。表のホワイトボードには「チキンカツとコロッケ」とあった。あー、さっきコロッケ食べなきゃこれだったんだけどなぁ。まあ、中に入ろう。
マスタードドレッシングが激うま!

まずサラダがやってきた

店に入ってすぐにこの店はいいと思った。店内は近隣の町工場で働いている男性、近所の主婦、高齢のご夫婦、若い女性など、いろいろな人でいっぱいだからだ。いろんな世代、人々に愛されているんだね。奥のテーブルがひとつ空いており、そこへ通される。Oくんは、迷わずカツカレー。僕は迷いながらもナポリタンにした。とにかくメニューの量が多いのだ。

サラダがまずやってくる。お店の名前が印刷された袋に入れられた割箸。いいねぇ。
粉チーズがたっぷりかかっている

ナポリタン 730円

Oくんのカツカレーもそうだが、一見すると量が少ないかなと思うのだけれど、実はこのお皿、底が深くなっており、かなりの量だ。
昔懐かしい味だ

カツカレー 1000円

洋食屋さんらしい、しっかりしたカツ。苦味と甘味をかんじる、こちらも昔ながらの洋食屋さんのカレーというかんじ。Oくんは珍しい味だというけれど、僕は昔のちょっと高級なカレーはこんな感じだったなと思った。

さて、おなかもいっぱいになったところで、大森駅へ向かおうと、表に出た。今回の散歩、あまりスマホの地図をたよりにせずに歩こうとしている。大森駅はどっちだろう。「大森駅行き」のバスが進む方向へ進む。
やはり京浜東北線の大森駅まで歩くことに

京急の大森海岸駅かと思ったら平和島駅だった

駅に着いたかと思ったが、どうやら京急のようだ。大森海岸駅かと思ったら、平和島駅。駅の近くにあった地図を見て、大森駅をめざす。
かなり歩いたかんじだ

やっと大森駅の近くまできたぞ

大森駅までもう少しだ。Oくん、初めての大森駅と言っていたが、駅の近くまでくると、映画を観に来たことを思い出していた。

今回、歩いた距離は10kmだった

JR大森駅に到着

「久しぶりにけっこう歩いたってかんじですよ」とOくん。ルートをざっと描いてみると、なんと10.5km歩いていた。たしかに、けっこう歩いていた。

大田区役所でもらったチラシに「おおたオープンファクトリー」というのがあった。これは2015年11月28(土)~12月5日(土)の期間、東急多摩川線の下丸子駅・武蔵新田駅周辺の町工場を見学したり、ものづくりの体験ができるというイベントだ。興味のある方はぜひ。


■今回の散歩コース
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