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紅葉の季節の京都・東山 永観堂から哲学の道へ(2ページ目)

紅葉シーズンは、やっぱり京都へ行きたくなります。今回は、数ある京都の紅葉の名所の中でも市街地から近くて出かけやすい、東山の永観堂(えいかんどう)から人気の散歩道「哲学の道」を銀閣寺にむかって歩いてみたいと思います。冬を前にした一瞬の煌(きら)めきの世界へ。

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド

哲学の道の紅葉のトンネルを抜けて

さて、永観堂を出たら、永観堂の北に位置する熊野若王子(にゃくおうじ)神社へ向かいましょう。熊野若王子神社前から銀閣寺まで続く「哲学の道」は、琵琶湖疎水(そすい)の流れに沿った石畳の道で、気持ちの良い散歩道として、多くの人々に親しまれています。

熊野若王子神社

熊野若王子神社


「哲学の道」を歩く前に、ちょっと立ち寄っておきたい場所があります。実は、この近くに有名なご夫婦のお墓があるのです。

熊野若王子神社前から山道を登ること20分、若王子山の山頂付近に広がる京都市営墓地の一角にあるのが同志社共同墓地。この墓地に眠っているのが、2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』のヒロイン新島八重と、八重の夫で同志社大学の創立者である新島襄(じょう)。

新島襄の墓(右)と八重の墓(左)

新島襄の墓(右)と八重の墓(左)


新島襄は同志社大学設立を企図して東奔西走する中、群馬県の前橋で倒れ、明治23年1月23日、療養先の神奈川県大磯町の『百足屋(むかでや)旅館』で、まだ47歳の若さでこの世を去りました。

私は、2015年9月末に、はじめてお参りさせていただきましたが、襄さんと八重さんの墓石が隣同士で仲良く眠っているのが印象的でした。墓地までは山道ですので、お参りするには歩きやすい靴が必要です。

さて、道を引き返し、熊野若王子神社前まで戻ります。

ここから銀閣寺までは、およそ2kmほどの道のり。「哲学の道」は、春の桜のトンネルが美しいことで知られますが、赤々と燃えるような秋の紅葉も見事なもの。

「哲学の道」の紅葉

「哲学の道」の紅葉


ちなみに、「哲学の道」の名前の由来は、京都大学で教鞭をとっていた哲学者の西田幾多郎(きたろう)博士が、この道を思索にふけりながら、よく散歩されていたからと言われます。

この道を歩きながら考え事をすれば、仕事の良いアイデアなどが思い浮かぶかもしれませんね。

「哲学の道」の碑

「哲学の道」の碑


「哲学の道」の途中には、苔の庭が美しい法然院という小さなお寺さんや、カフェやギャラリーなどがたくさんあるので、寄り道しながら楽しむのもおすすめです。

<DATA>
■哲学の道周辺地図(そうだ 京都、行こう。) → http://souda-kyoto.jp/map/area_04.html

次のページでは、「哲学の道」周辺のおすすめカフェなどをご案内します。
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