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付属の活性炭フィルタースポンジだけでは、能力的に不安が残る。 |
エーハイム社の
サイト上でも掲載されるように、サブフィルターとしての用途であれば優れた商品だ。と言っても「ろ過能力の向上」を目的としてではなく、酸素の供給や水流作りとしての目的だ。また、油膜除去にも活用可能。
例えば、60cm幅以上の水槽で大き目のアクセサリーを入れていたり、水草を密植させた場合、水槽内で水が淀む箇所ができることがある。そのような場所に「2006」を設置する事によりと、満遍なく水槽内に水流を循環させることが可能だ。水流を好む魚に、使用するのも1つだろう。
![エーハイム2006]() |
状況に合わせて、簡単に流量を調整することができる。また水流の方向は、左右計90度の範囲で調整ができる。 |
また、酸素供給目的で、水面ギリギリに出水口をセットすれば、エアーポンプに拠る酸素の供給よりも格段に静かにエアーレーションを行うことが可能だ。別の目的として、水面に発生する嫌な油膜を抑える(除去する)ことも可能だ。この程度の水面の攪拌であれば、CO2のロスも軽微なため、大型水槽でのCO2を添加した水草水槽での活用と用途は広がる。さらに、CO2拡散器から出る二酸化炭素の気泡に水流を当てることで、CO2の溶解度を高めるのも良い。
メインのフィルターとして捉えると、力不足の感は否めないが、違った視点で活用することにより優れたアイテムとなる。また、定評のある外部フィルター同様に、全てのパーツが、個別に交換用として揃えられている点も見逃せない。モーターの作動音も、他社製品と比較して静穏です。
筆者が小さく感動したのが、本体背面。十字に掘られた溝によって、セッティングに合わせたコードの取り回すことが可能な点。おまけに使用しない溝には、魚が嵌ってしまわない様に「フィルターケース用クリップ」で塞ぐことができる。些細なことだが、こういった気配りには、好感がもてる。
![fa]() |
「フィルターケース用クリップ」は、不意な魚の死亡事故を防ぐ。 |
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インペラー部は、定期的な清掃が必要。 |
これは同製品に限った事ではないが、使用に伴ってインペラー部に水垢などが付着してくると、流量が落ちてしまうので定期的に掃除をするように心がけたい。
エーハイム 水中フィルター「2006」スペック
流量 |
50~180L/h(可変式) |
定格電圧 |
100V(50Hz、60Hz別) |
消費電力 |
3.5W |
本体寸法 |
50(幅)×75(奥)×138(高さ)mm |
適用 |
淡水・海水両用 |
メーカー希望小売価格 |
\1,600 |
輸入発売元:エーハイム