アラフォーにとって、着物は「おしゃれの切り札」
アラフォーならではの着物選びを
「持っている着物は、友人の結婚披露宴のときに買った附け下げ着物だけ」
――こんな大人の女性は多いかと思います。実はこれはとってももったいないことなんです!
アラフォー世代の女性たちは、毎日の忙しさからワードローブがカジュアル一辺倒になっているため、お出かけの際に急にドレスを着たりするとなんだか自分に違和感を感じてしまうことがあります。「なんだか若造りみたい?」「痛々しいと思われたらイヤだな」なんて思うと、居心地が悪くなりますよね。このように、「いざという時に何を着たらいいのかわからない」というお悩みを持つ方も多くなってくるはず。
そんなときに、オシャレの切り札になってくれるのが着物です。
少し前に、毎日着物を着て生活する“着物ライフ”が話題になりました。当時は着物好きならずとも、そんなライフスタイルに憧れた人もいるのではないかと思います。しかし、現代において着物を普段着にできるのは限られた人だけ。
そこで、“今”という時代に合った着物の着方をあらためて考えてみましょう。
普段着で着物を着るのは難しい、冠婚葬祭の通過儀礼だけではつまらない……「楽しむファッション」として着物を「活用」するのが、アラフォー世代にとってベストな着物との距離感ではないでしょうか。
着物は私たち日本人、特に、大人の女性を一番美しく見せてくれる衣服であるのも事実です。
ちょっと手間がかかる着物だからこそ、忙しい日常から自分だけの時間をつくるという意味も生まれ、「身だしなみに少し手間をかける」ことで、自分を高めるのもアラフォーならではの着物の活用法なのではと思います。
「2度目の着物デビュー」こそ自由にオシャレできる!
アラフォー世代になると、ある程度の格の高い着物は持っている人が大半ではないでしょうか。だからこそ、アラフォー世代からの着物は“もっと自由に遊ぶべき”と考えています。着物は一般的に「どこへ着ていくか」ということを重視して選ばれます。
大人になって1枚目の着物は、「一生モノの…」「冠婚葬祭に使える着物を…」という考えから、比較的格が高く、準礼装に近いものを選ばれる方が多いでしょう。あなたが持っているのも、友人の結婚披露宴やパーティー、クラス会など、正式な場や少しあらたまったお出かけの時に着用するのに適した、「附け下げ」や「訪問着」以上の着物ではないでしょうか。
そうなると、2度目に着物が欲しくなるのは、“オシャレ着”として着たくなったときです。そこでオススメなのが、「小紋」や「紬」の着物です。
ではひとくちに、小紋、紬と言っても何を買えばいいのかということを、次のページでもう少し細かくお話をしていきます。