仕事で建築家の川辺直哉さんと知り合った建て主のOさん。何度か引越を重ねた末に、お子さんが小学校にあがる前の40代が「家を建てる最後のチャンス」と考え、3年がかりでこの敷地を見つけました。
設計を依頼された川辺さんは、何度かスタディーを重ねて、Oさんご一家のための理想的な住宅を造り上げました。

擁壁の上に並ぶ大小のグレーの箱


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外観
1. 緩やかな坂の手前から家の西側全体を見る。
外観
2. 敷地の北東側の角には大きな壁が立つ。高さは約5.3mで周囲よりも低く抑えられている。窪みに植えられているのは株立ちのカツラ。
玄関
3. 北側の前面道路から玄関方向を見る。アプローチは、建て替える前の擁壁に使われていた大谷石を再利用している。


最寄りの私鉄の駅と一体になったショッピングモールを抜けて、約10分程緩やかな坂道を行くと、今から30年ほど前に丘陵地を切り崩して開発された、郊外の典型的な住宅地が広がっています。
ゆとりをもって家々が建ち並ぶその一画に、擁壁の上に淡いグレーの大小の箱が置かれたようなユニークな外観のOさんの家があります。敷地の角に立ち上がる大きな箱に沿って回り込むと、車2台が余裕で停まれる空地が現れます。大きな箱の足元に敷かれた大谷石のアプローチを進むと、シルバーの壁で隔てられた屋根の低い玄関となります。

◆建築データと建築家プロフィール