お祝い・ギフト/おすすめギフト

ド定番から進化系まで!お歳暮ギフト最新事情

お歳暮の最新事情を簡潔に解説。冬のギフトをあなたは「お歳暮」という名で贈るか贈らないか、ド定番から進化系まで!

執筆者:冨田 いずみ

毎年巡って来るお歳暮の傾向をずっとこの10年ほどギフトガイドとして様々なメディアを通して語って来ましたが、戦後70年と言われる2015年、ここで大きく振り返りつつ、今のこれからのお歳暮を身近な暮らしレベルで見ていきたいと思います。


つい最近20~70代の各男女200名、合計400名を対象に調査したデータに面白い結果がありました。
■「あなたはお中元・お歳暮で何を贈るべきか迷った、もしくはわからなかった経験がありますか。」という質問に対し、約 7 割が「はい」(69.5%)と回答した。「お中元・お歳暮迷子」が続出している事実が明らかとなった。
                                            
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「2015 年 お中元・お歳暮に関する意識調査」NTT西日本調べ。


                             
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「2015 年 お中元・お歳暮に関する意識調査」NTT西日本調べ。

  

贈りたい物はコーヒー・紅茶・ビールなどの飲料、菓子類、ハムなどの加工食品、食用油・調味料、石鹸・洗剤類、タオルなど。そうなんです。人の暮らしはかなり豊かにはなりましたが、その基本の生活必需品や日用品や実用品は何十年も変わっていないわけです。ただ、それらの内容や素材の質やパッケージやデザインやセレクトの仕方などは劇的に向上してますし、近年、原点回帰もしながら、さらに進化しています。

■「お中元・お歳暮を選ぶ際、最も重視していることはなんですか。」という質問に対し、7 割近く(複数回答)が「自分の気持ちが伝わること」(24.0%)、「相手が喜ぶこと」(43.0%)と回答。一方で「金額」(24.8%)や「見た目(豪華さ、可愛さなど)」(8.3%)への回答者は 3 割程度に留まった。
                                         
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「2015 年 お中元・お歳暮に関する意識調査」NTT西日本調べ。

   

ということでおすすめのお歳暮の選び方を少し詳しく見てみましょう。

ド定番の消耗品


“消えもの”が結局一番選ばれているのですが、それは、日常に食べたり飲んだり使ったりして消耗するものが無難というところで落ち着いた結果で。お歳暮は特に、そのような日頃の感謝をほんの気持ちとして品物に託して一年を締めくくるご挨拶ですので、昔から馴染みのある定番がお世話になった目上の方にも良く、根強い人気ではあります。豪華すぎるものを贈る方がかえって失礼にあたりますし、普段、使っていてあると有難いもので、ほんの少し質がいいものがベター。

たとえばちょっと天然成分にこだわった上質の香りや効果の優れた石鹸や洗剤類やオーガニックの手触りが極上のタオルや、名産地や職人の技を極めた調味料や珍味、オリーブやトリュフオイルなど。希少な高級茶葉や畑や収穫年までこだわったコーヒー豆やワインそれに合う菓子類やナチュラルチーズのアソートなど、また醸造が決め手のクラフトビールや蔵元の日本酒につまみ&あてなど。また、年末年始はもちろん人の集まる食卓にあると華やぎ、ささっと出せ保存も効く丁寧に造られた燻製ハムやスモークサーモンやドライフルーツ&ナッツなどの加工食品もおすすめですね。

体験型のチケット、カタログなど、使い分けの仕方


ここへ来てまた再評価されつつあるギフトカタログや体験型ギフト。両親や義理の両親、また親類縁者など身内と呼べる親しい間柄ですと、レストランや料亭での食事や一泊温泉旅行などいいな~と言われたり、何か美味しい好きなもの選べるのがいいな~とストレートな要望もあったりして、また最近は10年前とははるかに違う多彩な内容で質も高く、体験ものと、食、物の細分化はもちろん、さらに和物、洋物に選別されていたり、ご当地別や雑誌セレクト系もあったり、ただ1つの物を贈るよりもクラス感を贈れるような装丁になっています。

兄弟姉妹や家族からみんなでご両親や祖父母様へ、また友人知人集まって先生へなど、ひと組やお一人の方へ何かのお祝いや感謝も兼ねて、このお歳暮のタイミングに贈る時には最適です。友人同士でもどうしても好みがわからず品物を一つに決めきれない時など、今は本当にお洒落な写真集のように素敵なカタログギフトもあるので、キャンディなどのプチギフトを添えてお歳暮として贈ればむしろ喜ばれると思います。

自分も含めた参加型お歳暮ギフト、手土産タイプ


最近は、ホームパーティーや女子会も規模は大小様々ですが、ほぼ定着化しつつあります。共働きもあり、ママ友もやっと冬休みになって会えたり、内々で忘年会も兼ねた鍋パーティーや、自分の労もねぎらいつつ美味しいものの並ぶこの冬のギフトシーズンにお子さんのクリスマス会をメインにして、その際、気軽に手土産ギフトを交換し合ったりしているんだと思います。おそらく、「お歳暮」というと他人行儀だったり、よりかしこまったりする感じから今は両親や親類など、遠くに住んでいたり近くにいてもたまにしか会えない方や仕事関係や習い事などの先輩や先生にのみ改まって「お歳暮」として贈り分けているのだと思います。

若い世代間では「お歳暮」と改めて名乗ることは少なくなっているものの、逆にお礼やお祝い、お返しなどプチギフトや手土産の機会は頻繁にあり、お歳暮以上に挨拶代わりに品物をやりとりする贈答機会は増加傾向にあると思います。

贈る相手に合ったスタイルでそれぞれのお付き合いにふさわしいギフトの形を選びたいですね。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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