ナスダックはFOMC当日に強烈なストーリング
ご周知のように9月17日(木)のFOMCでは利上げは見送りとなりました。市場では「利上げなし」の場合、「株高」になると想定していた投資家も多いと思います。しかし、株価は一瞬急騰したとはいえ、すぐに下落に転じてしまいました。日足で確認すると、ナスダックはFOMC当日に強烈な「ストーリング(高値を売り叩かれ、長い上髭の出るネガティブなアクション)」を見せ、翌9月18日(金)も出来高を増して安値引け、そして丁度50日線、200日線で跳ね返された形です。この値動きを見る限り、結局その前までの上昇で、利上げ見送りを織り込み済みだったということになります。
決算発表や、今回のような一大イベントは、どのような結果・発表になるのか、アナリストやエコノミストは予想し、投資家はそれを参考にします。しかし、結果をうまく予想出来たとしても、それで相場がどう動くかはまた「別の話」です。今回の場合、利上げなしとなる事自体は、多くの投資家が予想できていたかもしれません。しかし、その結果、このようなネガティブな株価反応になると予想する事は難しかったと思います。
外国人の大量売り越し継続!日本株は何か大きな転換点を迎えた可能性も
外国人の大量売り越し継続!日本株は大きな転機を迎えた可能性も・・・
また、9月第2週分の東証売買データが発表され、これによると海外投資家の売越額は1兆円を超え、歴代2位、87年10月(=ブラックマンデー)以来約28年ぶりの大きさとなりました。先々週の日経平均は大幅高でしたのでこれはサプライズでした。外国人投資家が大量の売り越し!日本株は大丈夫?でも指摘しましたが、8月半ばより、日本株には一貫して外国人の強烈な売越と売買総額が続いています。外国人による先物売買額も記録的なものとなっていますが、現物売りも相当なものです。
先物売買で日々のボラティリティーが高まるのと同時に、長期のマネーも抜け出ている様子が明らかとなってきています。日本株は何か大きな転換点を迎えた可能性もあると思います。
参考:日本株通信
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