ようやく水温も下がり始め熱帯魚を管理しやすい季節となってきました。それに伴い、今までは「上がり過ぎる水温をどのように下げ、適正水温を維持するか?」に苦心してきたのですが、そんな悩みからもやっと開放されつつあります。水草やサンゴの為に多灯されているのでなければ、そろそろヒーターによる加温が必要な時期となってきました。
熱帯魚=熱帯地方に住む魚なので当然、日本の冬は、加温なしで乗り切る事ができません。水温を25℃前後に調整してやる必要があります。その為には、ヒーターによる加温がもっとも一般的な管理となります。なかには熱帯魚専用の温室を持ち、゛部屋ごと加温゛なんて強物もいるかもしれませんが!?
夏の間、必要でなかったヒーターを取り外していた方も多いかと思います。できれば美観を損ねるこれらのアイテムは、なければ良いですからね。意外とまだまだ日中は暖かいので忘れがちですが、夜間、特に消灯後は、かなり水温が下がります。昼間は、気温も高く蛍光灯などから出る熱のおかげで25℃前後を保っていても、夜間、気付いていない時に水温がかなり下がっている! ということが良くあります。もし、まだヒーターを付けていなければ早急に付けた方が良いでしょう。その際、ちゃんと作動するか点検も忘れずに。
ヒーターやサーモスタットなどは、特に作動音があるわけでもなく、ぱっと見機能しているのかどうか解らないもの。では、どのように点検したら良いのでしょうか。
まず、水温をみてください。
例えば、水温が26℃だったとします。殆んどのサーモスタットに付いているはずなのですが、ヒーターに通電されるとランプがつく部分があります。サーモスタットの設定温度が26℃以上であればこのランプの部分が点灯しているはずです。設定温度が26℃以下であったなら、26℃以上に設定して正確に作動するか(ランプが点灯するか)確認してください。このランプが点くようであれば、まずサーモスタットは問題ないでしょう。
次は、ヒーターの部分です。サーモスタットの点検時に、ランプが付いたならばヒーターに通電されているという事になります。ヒーターが正常であれば、電流により管の部分が熱くなり水が温められます。その際、ヒーターの周りが温度差の為、もやがかかったようになるのでそれで確認します。
*動作を点検する時、くれぐれも空気中で行わないこと! ヒーターは、必ず水中に入れてから電源を入れてください。破損・火災の原因となりますのでくれぐれも!!