ランドクルーザーもマイナーチェンジ
ランドクルーザー・プラドにクリーンディーゼルを追加し、「200系」ランドクルーザーをマイナーチェンジして内・外装をリフレッシュ、さらに歩行者検知機能付の衝突回避・被害軽減ブレーキを含む最新の安全装備「Toyota Safety Sense P」を採用するなど、商品力を大幅に高めたトヨタ。
そして、レクサスブランドのSUVにおいて最上級モデルとなるレクサスLXが日本にも導入され、9月14日から発売されている。その価格は1100万円というからどんな内容になるか気になるところだ。
ランクルは最上級グレードの「ZX」でも682万5600円で、レクサスLXとは420万円近い差がある。レクサスのバッヂが付くだけではさすがに納得できない値付けで、どうやって高級化を図っているのだろうか。
レクサスLXは5.7L V8に8ATを組み合わせる
レクサスLXのボディサイズは、全長5065×全幅1980×全高1910mmで、ホイールベースは2850mm。一方のランドクルーザーは全長4950×全幅1980×全高1870mmでデザインの違いから全長と全高がレクサスLXと異なっている。2850mmのホイールベースは同値だ
最大の違いはパワートレーンで、ランクルは318ps/5600rpm、460Nm/3400rpmの4.6L V8エンジンに6ATの組み合わせだが、レクサスLXは5.7L V8+8ATになり、377ps/5600rpm、534Nm/3200rpmで、59ps/74Nmも増強しながら燃費は6.5km/Lと、ランクルの6.7km/L~6.9km/Lと大差というほどの差はない。
ランクルの6ATは、多段化が進む現在のスタンダードからすると、変速マナーでも燃費の面でもやや物足りなさがあるが、レクサスLXの8ATは欧州勢のオンロード系SUVと比較しても遜色はない。
安全装備はマイナーチェンジしたランクルと同様に、単眼カメラ+ミリ波レーダーにより、歩行者検知機能付の衝突回避・被害軽減ブレーキ、レーンディパーチャーアラート、アダプティブハイビームシステム、レーダークルーズコントロール、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラートなどを標準装備している。
走りの面では、「CUSTOMIZE」モード搭載のドライブモードセレクトをレクサスで初採用している。「CUSTOMIZE」モードを選択すると、パワートレーンやシャーシ、空調などの制御の組み合わせを自由に選択できるものだが、こちらもランクルの「ZX」には導入されているものだ。
そのほか、オフロード走行時のサポートでは、ステアリング操作のみで悪路を走破できる「クロールコントロール」やトラクションやブレーキを制御する「マルチテレインセレクト」もランクルでもお馴染みの装備。
足まわりも同様で、乗降モード使用時には、エンジンを切ると車高を下げて乗降性に配慮する機能を含めたサスペンション制御の「4-Wheel AHC 」と「AVS」も既出の技術になっている。
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