つい、きつく言ってしまうこともあるけれど……
探究心旺盛で何でも自分でやりたがる子どもたちに、気になる点をすべて注意していたら、一日中小言を言っている状態になってしまいます。厳しく伝えるべきポイント以外は、ぐっとこらえて見守りたいものです。例えば、とにかく食べ散らかしがひどいという場合。服が汚れたり周りが散らかってしまったりするということは、それだけ自分の力で食べることに取り組んでいるということ。頑張って自力で食べていることをほめてあげましょう。一方で、集中力が切れてきて食べ物をわざとグチャグチャにかき混ぜたり、食器で音を立てて遊んだりするような場合には、マナーを伝え残った食事を下げるなどの対応も必要です。
気持ちを切り替えさせるには、目に見えたり音として聞こえたりするような形で切り替え点を示してあげるのも有効です。例えば公園からなかなか帰ろうとしない場合、2歳だったら「(スマホの)ピーピー(アラーム)が鳴ったら帰ろう」、数を数えられるようになってきた3歳代の子だったら、「あと3回すべり台をやったら帰ろう」などと言って自分で数えさせてみましょう。
友だちと一緒に遊ぶ楽しさを伝える
2~3歳の頃は、複数の子どもが同じ場所にいてもお互い違う遊びをしている「平行遊び」から、次第に、同世代の子と遊ぶことの楽しさを感じていく時期。お友だちとのやり取りをサポートしてあげることが、大人の大きな役割です。お友だちとトラブルが起きた時に叱るだけでは、なかなか小さな子が他人の関係を構築していくのは難しいこと。「ごっこ遊び」など、「一緒に楽しく遊ぶ」場面を大人がサポートすることで、ルールの存在や、ルールに沿って行動していくことを体得していきます。また、その中で、相手の気持ちも少しずつ想像することができるようになっていくことでしょう。コミュニケーションの構築の中でしつけを
コミュニケーションの工夫は、その後の子育てにも生きてきます
親子の信頼関係が築かれていく中で、そのコミュニケーションもスムーズになっていくのかもしれません。「この間は大泣きしちゃったけれど、今日はお友だちと仲良く遊べたね」、そんな子どもの小さな成長を楽しみながら、根気よく取り組んでいきたいですね。