愛・地球博10周年を記念した特別企画

「ジブリの大博覧会 ~ナウシカからマーニーまで~」が愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開幕しました。期間は2015年9月12日~11月8日までの約2ヶ月間。スタジオジブリ30年の歩みを体感できる特別企画です。「思い出のマーニー×種田陽平展」と、未公開資料からポスター、チラシなど約3000点もの豊富な資料で体感できる「ジブリの大博覧会展」が同時開催しています。
ジブリ

「思い出のマーニー×種田陽平展」会場は公園入口左手の地球市民交流センター体育館


今回の企画は2005年に開催された愛・地球博(愛知万博)10周年を記念してのもの。愛知万博では「となりのトトロ」の舞台を再現した「サツキとメイの家」が大人気を博し、閉幕後に整備されたモリコロパークでもも引き続き展示公開されて公園のシンボリックな存在となっています。そんな長年のつながりがあってこその特別企画なのです。

展覧会はふたつの企画・会場に分かれています。ひとつが地球市民交流センター体育館を会場とする「思いでのマーニー×種田陽平展」。もうひとつが愛・地球博記念館ギャラリー3での「ジブリの大博覧会」です。

細部に注目の「思い出のマーニー×種田陽平展」

「思い出のマーニー×種田陽平展」は、2014年に公開された「思い出のマーニー」の映画美術の世界をフィーチャーした展覧会です。
ジブリ

映画に出てくる湖のシーンを実写特撮用のミニチュアとアニメーターによる平面画のコラボで再現した、本企画ならではの展示 (C)2014 GNDHDDTK Production Design Yohei Taneda


種田陽平監督は「キル・ビルvol.1」や「清須会議」など数々の実写映画の美術監督を務め、「思い出のマーニー」で初めてアニメの美術監督を担当。実写映画の技術がアニメにどのように活かされているかを知ることができる内容となっています。

圧巻は、アニメ作品で描かれていた屋敷や部屋を実写映画用のセットで再現していること。建物の柱や壁には古めかしく見せるエイジングが施されていたり、寝室の壁紙はアニメの原画に合わせた模様が描かれていたり、繊細な技術が注ぎ込まれています。

ジブリ

ミニチュア模型で作品に出てくる森を再現。一瞬現れるマーニーにも注目 (C) 2014 GNDHDDTK Production Design Yohei Taneda


またアニメの原画も多数展示。木々の葉の1枚1枚、建物のペンキの剥がれや雨じみまで細部まで丹念に描きこまれているのがよく分かります。

ジブリ

繊細なタッチの原画を多数展示 (C) 2014 GNDHDDTK Production Design Yohei Taneda


このように細部にこそ見どころがあるので、さっと流して観てしまうと魅力が伝わりません。そこで是非利用したいのが音声ガイド。映画でWヒロインを務めたマーニー役の有村架純さん・杏奈役の高月彩良さんのナレーションに耳を傾け、よく目を凝らしながら時間をかけて鑑賞することをお薦めします。