ライトにトレーシングペーパーをつけて撮る
ここでは身近にあるライトを使って撮影に活用するという状況を想定します。作例で使用しているのは100円ショップ商品で売られているLEDライトです。これを2灯使い撮影をしていきます。
ライトから直接光を照らすと被写体になにかしらの反射が写ります。この反射の部分がとても重要になります。
ライトの光を直接当てるのではなく、トレーシングペーパー(以下、トレペ)のような半透明の薄い紙をライトの前に取り付けます。トレペをつける理由は大きく2つ。
ひとつは、ライトの光をトレペを介することで拡散させること。もうひとつは、被写体へ違和感のない白い反射を入れるためです。シルバー系の被写体には特に後者の効果を実感できるはず。
上の作例の写真は、ミニカーに2つのLEDライトから光を当てて撮影したものです。ミニカーのフロントガラスの部分にライトの反射が写り込んでいるのが見えます。左側は直接ライトから当たりできた反射、右側はトレペをつけたライトからの反射です。
2つを比較すると、左側はLEDライトの玉がガラスの部分に写っています。それに対して右側は白い帯がガラスの部分に大きく写っているのがわかります。この白い帯の部分はトレペの紙が反射して写っています。
このトレペの白い反射が光る小物を撮るときに大事なポイントなのです。
次のページで、実際にシルバー系の被写体を撮った作例を見ていきます。