自分の歯、80歳で何本残せる自信がありますか?

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「80 歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020(ハチ・マル・二イ・マル) 運動」が始まったのは1989年。20本以上の歯が残っていれば、かたい食べものでもほぼ満足に噛めることから、この目標が掲げられました。

1999年時点での達成率は約15%。2005年は約25%でしたが、2011年には約37%と、約4割の人が20本以上の自分の歯を残すことができるようになりました(*)。歯科治療や口腔保健の浸透による成果だともいえるでしょう。ただし、社会全体では高齢化が進んでいるため、自分の歯の数(残存歯数)が20本に満たない高齢者の数自体は増えています。

「8020」達成者の割合の推移 厚生労働省「e-ヘルスネット」より 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査

「8020」達成者の割合の推移
厚生労働省「e-ヘルスネット」より
平成23年(2011年)歯科疾患実態調査


成人の歯の本数は32本(親知らずを含む)ですが、残存歯数は50歳前後から徐々に減り始め、後期高齢者(75歳以上)の残存歯平均値は約13本です(*)。
あなた自身やパートナー、そしてご両親は何本の自分の歯を残せるでしょうか?

一人あたりの歯の数の平均値(年齢階級にみた一人平均現在歯数) 厚生労働省「e-ヘルスネット」より 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査

一人あたりの歯の数の平均値(年齢階級にみた一人平均現在歯数)
厚生労働省「e-ヘルスネット」より
平成23年(2011年)歯科疾患実態調査


「部分入れ歯」の正しいケアが、残存歯の保護にも重要

むし歯や歯周病で自分の歯を失うと、「ブリッジ」や「入れ歯」といった義歯を使用することになります。「入れ歯」利用者は40歳代から増え始め、後期高齢者では50%弱が「部分入れ歯」、40%弱が「総入れ歯」利用者です(*)。

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残存歯のある「部分入れ歯」の人に知っていただきたいのが「部分入れ歯を正しくケアすることの重要性」です。
「部分入れ歯」をつくった当初はしっかりと歯ぐきに固定できていたものでも、時間が経つにつれて歯ぐきの形状や噛み合わせは変化し、隙間やぐらつきが生じるケースが増えてきます。

安定しない「部分入れ歯」は、食べる・話すといった日常生活に支障をきたすとともに、歯ぐきや残存歯にも悪影響を与えます。隙間に食べ物がはさまり、歯ぐきを傷づけたり、クラスプと呼ばれる固定金具が残存歯とこすれてしまうこともあるのです。

また「部分入れ歯」本体のケアも大切です。「部分入れ歯」にも歯垢(プラーク)や歯石は生じます。虫歯菌や歯周病菌が付着していると、口腔環境に悪影響を与えかねません。「部分入れ歯」を清潔な状態に保ち、しっかりと歯ぐきに固定してあげることが重要です。
そのために大切な、「入れ歯洗浄剤」と「入れ歯安定剤」を使ったケア方法をご紹介しましょう。

【その1】入れ歯洗浄剤は毎日の習慣に! 抗菌・消臭も考えよう

「部分入れ歯」ケアのひとつ目は、洗浄です。
まず、入れ歯を取り外して歯ブラシなどで汚れやプラーク(歯垢)を落としましょう。クラスプや歯間に付いた頑固な汚れを、やわらかめの歯ブラシや入れ歯専用ブラシを使って、ヌルヌルや汚れをきれいに洗い流してください。かたい歯ブラシや歯磨き粉(研磨剤の入っているもの)を使うと入れ歯に傷がつくので、使用を控えたほうが良いでしょう。

次に、専用の入れ歯洗浄剤を使用して、歯ブラシでは落とせなかった目に見えない汚れや雑菌などをしっかり洗い落としましょう。汚れが気になる場合は、一晩浸しておくと効果的。洗浄後は流水ですすいでください。

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「そんなに汚れてないから洗浄は3日に一度くらい」という人もいるようですが、自分の歯と同様に入れ歯には虫歯菌や歯周病菌が付着しています。歯みがきを毎日行っているのであれば、それと同じように毎日の洗浄を習慣づけてください。

洗浄剤は、発泡による物理的な洗浄と、薬剤による化学的な洗浄効果が期待できます。さらに、抗菌力と消臭力をもつカテキンと銀イオンを配合した「さわやかコレクトW抗菌」のように、抗菌や消臭成分をプラスした洗浄剤も登場していますので、うまく活用して口腔環境を整えましょう。

【その2】入れ歯安定剤を上手に活用して、気持ちいい食事と会話を!

「部分入れ歯」ケアのふたつ目は、入れ歯安定剤の活用です。
入れ歯安定剤は、歯ぐきとのすき間やがたつきを抑えるためのもの。「かたいものは安心して噛めない」「イチゴは種が挟まって痛いから食べないようにしている」といった食生活への不満や、「入れ歯が外れそうで会話するが不安」といった悩みを和らげてくれるものです。

入れ歯安定剤は「クッションタイプ」と「のりタイプ」の2種類にわかれます。それぞれ長所・短所があるので、試してみて自分に合ったタイプをみつけるといいでしょう。

<クッションタイプ>
入れ歯と歯ぐきのすき間を埋め、入れ歯を歯ぐきに吸着させるクッションの役割を果たします。成分は唾液などには溶けず、徐々に固くなり入れ歯に付着した状態になります。適度な弾力が数日程度持続しますので、そのまま入れ歯洗浄剤を使用することができます。弾力がなくなれば再度塗り直します。

<のりタイプ>
のりやゼリー状のような状態で、口中の水分や唾液で粘着性を増して、入れ歯と歯ぐきを接着させる「のり」の役割を果たします。密封効果もあるので、会話中に入れ歯が外れそうになることを防いでくれます。使用していると成分は徐々に溶けてなくなるので、必要に応じて再度塗りなおすことになります。

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最近は「のりタイプ」にもさまざまな製品が開発されており、利用者が増えているようです。たとえば「コレクトXYLクリーム」は、安定剤成分としてむし歯予防剤としてよく知られるキシリトールを配合しており、製品として殺菌力があります。また、接着力もアップさせるなど機能的にも進歩しています。

「部分入れ歯」の正しいケアで、「8020」の実現を目指そう

高齢者のなかには「洗浄剤は知っているけど、安定剤は使ったことがない」という方もいるようです。親しい方に「部分入れ歯」利用の方がいるなら、一度使用状況をうかがってみるのもよいでしょう。

口腔環境は微妙に変化していくものです。もし、入れ歯のぐらつきやすき間を感じたなら、早めに歯科医に調整をお願いしてみてください。入れ歯に不満がなくても、残った自分の歯のチェックも兼ねて、半年に一度程度は歯科医の定期検診を受けることをおすすめします。

「部分入れ歯」の正しいケアは、生活の質を高めるとともに、自分の歯・残存歯をいたわることにもつながります。入れ歯洗浄剤と入れ歯安定剤の活用で「8020」を実現しましょう。

(*)厚生労働省「e-ヘルスネット」より

【関連リンク】
さわやかコレクト W抗菌
コレクトXYLクリーム

取材協力:塩野義製薬
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