ニキビ治療の考え方

ニキビは「アクネ菌」がひとつの原因になっていますが、単なる感染症ではありません。アクネ菌は健康な状態の肌にもいる常在菌で、その存在自体は悪ではないのです。角化異常によって毛穴に皮脂がつまり、そこにアクネ菌が繁殖し炎症を起こしたものがニキビになります。そのため、アクネ菌に対する治療だけではなく、角化・皮脂の正常化も含めたケアをしていきましょう。

症状の軽いものから白ニキビ、赤ニキビ、黄色ニキビと分類されますが、市販で対応できるニキビは白ニキビ~軽度の赤ニキビです。炎症が強く膿をもつ黄色ニキビは皮膚科を受診しましょう。
 

ニキビ治療の外用薬

「白ニキビ」は毛穴に皮脂がつまった状態でアクネ菌の繁殖や炎症は起きていない状態です。白ニキビには「イオウ」「サリチル酸」などの角質軟化成分で角化した細胞を軟化させ、不要な皮脂をとりましょう。ただ、イオウは皮脂を抑え、肌が乾燥しがちになります。生理前などにあごにできる大人ニキビは、乾燥が原因となっていることが多いので注意が必要です。

「赤ニキビ」は詰まった毛穴に菌が増殖し、炎症を起こしている状態です。抗菌作用のある外用薬の使用と角質の正常化が標準的な治療方法ですが、抗菌薬は医師による処方が必要となります。セルフメディケーションとしては、「イブプロフェンピコノール」「グリチルリチン酸」などの消炎成分を含む治療薬で炎症を抑えることはできますが、改善が不十分であるようであれば皮膚科を受診しましょう。

正常な肌の機能が崩れた状態がニキビを引き起こしているということを十分に理解し、合わない薬はすぐに使用を中止することも大切です。

また、炎症を抑える薬として「ステロイド」を思いつく方もいらっしゃるかもしれません。一時的に炎症を抑えますが、感染への抵抗が落ちるためニキビには使用しません。

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ニキビのせいで気分も上がらない。

市販で売られているニキビ治療薬の外用薬の成分は、

  • 殺菌成分:イソプロピルメチルフェノール、エタノール、レゾルシン、グルコン酸クロルヘキシジン
  • 消炎成分:イブプロフェンピコノール、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸?
  • 角質軟化成分:イオウ、サリチル酸
  • 血行改善成分:トコフェロール酢酸エステル?

などがあります。 

ニキビ治療の内服薬

糖質や脂質の代謝にはビタミンB2、B6が関わっています。アルコールを飲むとビタミンBが消費されやすくなるため、よくお酒を飲む方やニキビの他に口内炎ができやすいなどの症状のある方は、ビタミンB2、B6の不足も考えられます。

これらのビタミン剤などはニキビができてから服用するのではなく、日常的に服用することで改善が期待できます。肌のターンオーバーは28日周期なので、効果を確認するには1ヶ月ほど継続してみてください。ビタミンBは過剰分が尿となって排泄される水溶性ビタミンなので、こまめに毎日とることが大切です。

ニキビ治療の漢方薬

漢方のニキビ治療薬は大人ニキビにも期待できます。体質によって選ぶべき処方が異なるので、詳しくは薬剤師に相談しましょう。

  • ペア漢方エキス錠(ライオン):桂枝茯苓丸という漢方の3大婦人薬のひとつで、ニキビの改善効果以外にも生理周期に関連する症状にも効果が期待できます。体力は中等度。
  • 清上防風湯(タケダストレージ):炎症性のニキビに効果があります。体力は中等度以上
  • 荊芥連翹湯(クラシエ):白ニキビ、赤ニキビどちらにも使います

清上防風湯も荊芥連翹湯もニキビに保険適応がある薬です。このふたつのどちらかが体質に合っていると感じたら、病院で処方してもらうことで経済的負担も少なくなります。症状にあった薬をみつけて、ニキビの悩みがスッキリなくなるといいですね。

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