「試験を受けさえすれば合格がもらえる」、この合格“確約”問題。ある一部の私立高校で行われている不公平な入試ですが、受験制度への信頼を根底から揺るがす、由々しき問題です。

実は、ネットの掲示板などへの投稿を調べてみると、程度の差こそあれ、以前から行われているようです。いったい何が問題なのか、対応策はないのか。考えてみました。

受ければ合格が約束される、合格“確約”問題

まず、この合格“確約”、いったいどんなことが起こっているかというと、「知っているか」「否か」で合否が左右されるほど、大変不公平なことが一部の私立高校の入試で起きているというものです。

それは、まず「受験相談」と称した私立高校と中学校の秘密の話し合いで、事前に合格させる生徒(=合格内定者)を決めておくというもの。入試を受けさえすれば合格が約束されるので、合格“確約”と呼んでいます。

問題なのは、合格内定者が実際に入試でとった点数よりも高い点数をとっている生徒が“不合格”になるケースがあり、これは明らかに不公平な入試だということです。

しかも、この「受験相談」の存在自体、一部の受験生しか知り得ない、いわばウラの存在であったというから、なお問題です。

さらに、事態はこれだけに収まりません。首都圏の少なくとも5つの私立高校が、大手学習塾が実施した模試の結果をもとに、受験生に合格を“確約”していたこともわかっています(2015年8月25日現在)。

ご存じの通り、模試は志望校への合格の可能性を測る物差しであり、本来、入試の合否とは一切関係ありません。しかし、一部の学習塾と私立高校で、模試の結果を合否判定に利用していたのですから、これも不正と言わざるを得ません。

その他にもある、合格“確約”

これまでの2つのケースで、前者は一般入試において個別に合否を決めていた「いわばウラ取引」が問題ですし、後者は入試で合否判定に利用してはいけない模試の結果を利用していた点が問題です。

ところが、これらにあてはまらない第三の合格“確約”が、実は一部の私立高校に存在します。それは、一般入試において「内申点が一定以上であれば、合格を確約する」というものです。

「あれ?、それって推薦入試のことでは?」と思われた方もいるかもしれませんが、驚いたことに一般入試でこのような確約のシステムをとっているところもあるのです。

実際、学習塾向けの説明会で、そのような資料を配付している高校もあります。もちろん、マル秘資料ですから、受験生や保護者にその内容が知らされることはありません。

この一般入試の合格“確約”、推薦入試の大きな違いは、推薦入試の場合は合格=入学が条件になるのに対して、一般入試の合格“確約”の場合は合格=入学が条件とはならない点です。

この第三の合格“確約”は、仮に推薦入試なら当たり前に行われていることですし、また、一般入試を受けるすべての受験生にその基準が適用されるのですから、必ずしも不正とは言えないかもしれません。

しかし、明確な基準が公表されていないのに合否の判断材料に使われているとしたら、問題ありと考える人もいるかもしれません。

これらの事実、今知ったという人もそうでない人も対策はこちら