ビッグスクーターブーム後期に誕生したバイク マグザム
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ホンダのフュージョンが大ヒットし、続いてホンダのフォルツァ、ヤマハのマジェスティ、スズキのスカイウェイブが人気を三分し、ビッグスクーターブームを盛り上げました。そんなビッグスクーターブームが終焉を迎える少し前の2005年4月1日から販売が開始されたのがヤマハのマグザムです。
ベストタンデムアーバンクルーザーをコンセプトに開発された同モデルは二人乗りの快適性を重視したローロングスタイルでホンダのフュージョンを髣髴させます。フュージョンの全長は2265mm、シート高が665mm、マグザムは全長が2365mm、シート高が655mmなので、フュージョンと比べてもさらにローロングスタイルになっています。。ボディデザインには角が無く、流線型のデザインを採用しており近未来感があります。
個人的にデザインはアニメ機動戦士ガンダムに登場したピグザムというモビルスーツに似ている気がします。ヤマハが意図したかどうかはわかりませんが、名前もピグザムとマグザムで非常に似ていたり。
圧倒的な盛り上がりは無くなってしまったビッグスクータージャンル。マグザムも発売から10年がたちましたが一定のファンを抱えており、2015年3月10日には10周年記念カラーモデルを発表しました。
原付2種クラスに通勤バイクの座をすっかりと奪われてしまったビッグスクーターですが、今回も一週間キッチリ通勤で使用してインプレッションをお届けします。
マグザムの三ヶ所ある収納は全て中途半端。
大きさだけ見れば他のビッグスクーターに比べてマグザムは非常に大柄です。例えばヤマハのマジェスティが2175mm×770mm×1185mm(全長×全幅×全高)なのに対してマグザムは2365mm×820mm×1060mm(全長×全幅×全高)。ローロングスタイルをコンセプトにしているため全高こそ低いものの長さも高さも大きめ。
しかし、残念ながらシート下の収納は驚くほど狭いです。シート下収納は大きめの収納と小さめの収納の二つに分かれており、大きめの収納ですらフルフェイスを入れるのは難しいでしょう。小さめの収納は書類を入れておくぐらいで、合羽を入れるのも難しいかもしれません。
マグザムの収納はシート下だけではなくハンドル下とお尻の部分にもありますが、お尻の部分の収納も狭く、折りたたんだ合羽上下を入れたら一杯という印象です。ハンドル下収納は狭くも広くもないという印象ですが、最近販売が開始されたハンドル下収納があるバイクの場合はシガーソケットなどが純正採用されており携帯電話などが充電できるようになっています。
発売10周年で大きな変更が加えられることの無いマグザムですが、使い勝手の面でマイナーチェンジをしてほしいところです。