同級生より収入が低く、結婚を不安に感じています

彼女を幸せにできるか不安

彼女を幸せにできるか不安

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、結婚に悩む25歳の会社員男性。ファイナンシャル・プランナーの八ツ井慶子さんが担当します。
※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)

■相談者
Wanderwallさん
男性/会社員/25歳
奈良県/実家

■家族構成
独身、実家暮らし

■相談内容
25歳の会社員(アパレル卸売商社)です。今年、大学院卒業後、新卒として働いているのですが、なかなか貯蓄ができません。現在、同い年の彼女がおり、結婚も考えていますが漠然とした不安があります。現在の給与でどのように貯蓄していけばいいでしょうか?今後は同棲をしながら、2人で29歳までに500万円を貯め、その後、結婚と考えています。

■家計収支データ
wander wallさんの家計収支データ

Wanderwallさんの家計収支データ



■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使いみち(本年度予定)
貯蓄20万円、旅行15万円

(2)奨学金について
借入額302万円(無利息タイプ)、完済予定2029年。

(3)貯蓄目標500万円について
結婚資金はいくらが適切かは分からないが、100万~150万円を考えている。残りは生活費と起業資金(彼女が英会話が堪能なため、子供向けの英会話教室を開きたいと考えている)。

(4)結婚に対する「漠然とした不安」について
本人コメント「やりがいを感じ、好きなことを仕事にできる楽しさが、今の仕事を選んだ理由です。ただ、自分の友人(同級生)は社会人3~4年を経験し、名前の大きい有名企業に勤めているため、待遇面は自分より高く、うらやましく思う部分はあります。そこで、自分への多少の自問自答があります。しかし、そのことに答えが見えないため、今の彼女を幸せにできるのかも見えない。そういったことが絡み合った焦りがあります」

■FP八ツ井慶子からの3つのアドバイス
アドバイス1 家計管理は優秀。このままのペースで
アドバイス2 結婚式は自分たちの価値観に合ったものにすればいい
アドバイス3 幸福は他人と比較するものではないと知ろう
 

アドバイス1 家計管理は優秀。このままのペースで

「マネープランクリニック」ですから、先にお金の話をいたします。
相談者のWanderwallさんの家計を見る限り、とても優秀だと思います。今年、社会人1年目で、実家にも生活費を入れ、奨学金も返済している。それでいて、毎月4万~5万円貯蓄ができているのですから。

また、ボーナスで年間20万円貯蓄できるとなると、年間貯蓄額は74万円。目標とする29歳までの5年間に370万円。実際は、来年から住民税が発生しますので、場合によっては今年より手取額がへるかもしれませんが、彼女とともに貯めていけば、目標とする500万円は十分貯められるでしょう。

しかも、当初は同棲されるとのこと。実はお金の使い方はその人の生活スタイルそのものですから、生活を共にすることで、相手の価値観がよくわかります。そこで大事になるのは、自分と違う価値観をいかに理解し、認めるかということ。

私がマネー相談でお会いしたご夫婦にも、それができていないことがトラブルの根本原因というケースが少なくありません。いっしょに生活されたら、ぜひ、その点を意識し、ときに話し合い、お互いを認め合うよう心掛けてください。

また、共働き家計で言えば、結婚後、最初のハードルとなるのが、お子さんが生まれてからの数年間。奥様の収入が一時的に落ちるのと、幼稚園・保育園費用が家計負担となって、貯蓄ペースが落ちてしまいます。しかし、これはどの世帯でもあること。公立小学校に入学すれば貯蓄ペースは一気に改善しますので、焦らず、今のような家計管理を心がけていけば大丈夫です。
 

アドバイス2 結婚式は自分たちの価値観に合ったものにすればいい

結婚式については、「100万~150万円」くらいと考えているとのこと。
挙式・披露宴の平均値はもっと高め(全国平均で330万円ほど。「ゼクシィ結婚トレンド調査2014」より)ですが、実際は親や親戚からの祝い金や出席者のご祝儀が入ります。ごく一般的な規模、場所等での結婚式は可能だと思います。今は結婚式にもいろんな形、選択肢があります。スマ婚と呼ばれる格安な挙式・披露宴を専門に扱う業者もあります。

まだ、時間はあります。世間に合わせるのではなく、自分たちの価値観、自分たちが行いたい式にすればいいのではないでしょうか。
 

アドバイス3 幸福は他人と比較するものではないと知ろう

さて、ご相談にある、気持ちの部分について触れたいと思います。まず、大学院に進学したことで、社会人のスタートが遅れ、結果的に同級生と比較して収入が低く、そのことへの焦りやうらやましい部分があるとのこと。気持ちはわかりますが、だから結婚しても「彼女を幸福にできない」という結論に本当になるでしょうか?幸福はお金だけで得られるものではありません。もっといろいろな要素で成り立っているものです。

確かに人は相対的なものに左右されやすいもの。だから、とかく他人と比較しがち。そして、自分が昇給しても、他人がもっと昇給すれば、それを不幸と感じてしまう。それが相対的な影響の怖いところです。

考えてみてください。Wanderwallさんは「好きなことを仕事にし、やりがいを感じている」と言われています。しかも、ちゃんと給料を手にしている。そういう環境にいる人がどれだけいるでしょうか。

少なくとも、仕事に関してはとても恵まれています。それはとても幸せなことです。ただ、それでも報酬を求めたいと思うなら、転職をしてもいいでしょう。今の幸せを手放した上で、また感じ、知ることがあるはずです。そして、たとえ、結果的にその転職が失敗だとしても、まだ20代で十分若いのですから、いくらでもリスタートできますよ。
 

Wanderwallさんから寄せられた感想

八ツ井先生、今回はご回答をありがとうございます。アドバイスを拝見させていただき、率直に申しますと大変分かりやすかったです。金額的な問題も客観的に見ていただくと、不可能な範囲ではありませんでしたし、メンタル面でも先生にこのようにアドバイスをいただき、不安よりも自信がわいてきました。現在、彼女と同棲をいつから始めるかなど話し合っていますが、焦らずにお互いのペースで決めていこうと思っています。全てを言われたようにこなすのは難しいかもしれませんが、回答を真摯に受けとめ、頑張っていこうと思います。


教えてくれたのは……
八ツ井慶子さん
 
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ファイナンシャル・プランナー。大学卒業後大手信用金庫に入庫。本当にお客様にとっていいものを勧められる立場になりたいとの思いから、個人相談が中心のファイナンシャル・プランナーとして独立。近著に『ムダづかい女子が幸せになる38のルール』(かんき出版)と『サラリーマン家庭は"増税破産"する! 』(角川oneテーマ21)がある。テレビ、新聞、雑誌などでも活躍中。All Aboutマネーのガイドを務める


取材・文/清水京武 イラスト/モリナガ・ヨウ

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