今回お話を聞いたのは、HAL探偵社・代表取締役の浅見俊祐氏(左)。従来の探偵調査は「料金の内訳が不明瞭で高い」と依頼の敷居が高かった。HAL社は、その調査金額を徹底的に下げ、かつ「後払い制」とすることで、安心して相談できると、3年間業界1位の依頼数を誇る。
依頼するのは男女半々
数年前から探偵に依頼する「男性が増えた」と聞く。以前は、7:3の割合で、女性の依頼(つまり夫の浮気調査)が多かったのだが、今は女性の浮気が激増しているとか。浅見さんによれば、やはりそれが実態だそう。浅見:ここ2年くらいで、依頼は男女ほぼ半々になりました。不景気が続いていたから、男性の力が顕著に弱くなっていると実感しますね。
たとえ妻の浮気を疑ったとしても、8割の男性が自分で妻に問うことができない。
浅見:事実だと開き直られたらどうしようとか、「なんでそんなこと聞くのよ」と一蹴されたらそれ以上何も言えないとか、考えてしまうんでしょうね。
だから男性たちは何も言えないまま相談に来ます。依頼者の残り2割は、モラハラ系の男性。いずれにしても、精神的に妻に依存している男性が増えていると思います
男性が依頼してくる場合は、妻を追い込みたくはないが、もう浮気相手とは会わないでほしいと思っているケースがほとんど。
浅見:男性は「離婚したくない」「妻を嫌いにはなれない」んですね。だから、やんわりと妻に自分が知っていることを悟ってもらって、相手と別れてくれさえすればいい、証拠をつきつけるのはかわいそうと言う。
なかには相談の段階で、カウンセラーの前で泣き出す男性も少なくありません。私が驚いたのは、妻の下着を持ってきた男性がいたこと。洗っていない下着ですよ。「これはどう見ても、セックスしたあとに履いた下着だと思いませんか」って。
そこまでするなら、自分で妻を問いただせばいいのに、それができない。何か言うことでケンカになるのが怖い、妻とさらに関係を悪化させたくないのが夫たちの本音のようだ。
話し合いはしたいけど、妻が応じてくれなかったらどうしよう。あるいは、ちょっと言ってみたけどまったく相手にしてくれないので、これ以上、何も言えないと訴える男性もいるのだそう。
一方で、女性が依頼するときは、とにかく証拠をつかみたい思いが強い。すぐに離婚するか、もっとあとになってからにするかは別として、証拠を集めておけば有利になるからだ。
30代から40代前半くらいだと、子どもがまだ小さく、夫の給料もそれほど高くはないので、証拠集めに徹することも多いらしい。50代になると、今度は大きくなった子どもを味方につけて、夫から慰謝料をもらって離婚するために調査を依頼してくるケースがほとんど。いずれにしても女性は強い。
>>妻たちの浮気相手は“誰”なのか?