1日450個売れる、話題の「神のパン」とは?
マヨルカ一番の人気コーナー「BAKERY(ベーカリー)」は全て焼き立てを提供。伝統的なパン・デ・ラ・カサ、スペイン産アーモンド酵母を使用した食パン、クロワッサン、バゲットなど。マヨルカオリジナルのスペイン産ハチミツ風味食パンは、美しいクラムと芳醇な香りが魅力的だ。注目は店名の由来にもなっているマヨルカ島の伝統的な菓子パン「エンサイマーダ」。フワッと軽く、表面のカリッと香ばしさが絶妙。見た目ほど甘さは感じず、プレーン(写真手前・210円)はハムやチーズを挟んでも美味しそうだ。爽やかな香りと皮の苦みが心地よい「ナランハ(写真右・260円)、珈琲はもちろん赤ワインにも合いそうな「カカオ(写真左・260円)」はどちらも日本だけのオリジナル。スペイン産マルコナアーモンドのペーストを閉じ込めた「トルテル(写真奥・260円)」も見逃せない。
実は、筆者を感動させたパンがもう1つある。スペイン版フレンチトースト「トリハ(150円)」。ずっしり重く、これほどたっぷり吸い込んでいるのに、型崩れせずしっかり手で持てる。噛みごたえもあり、口の中でジュワッととろける柔らか食感。秘密は「専用に開発された生地を使用し、しっかり固めに焼き上げたパンを使用している」とのこと。まるでプリンのようなパン、エンサイマーダに負けないインパクトだ。
おとぎの国から飛び出したような、小さなパンタパスたち
「BOCADILLOS(ボカディージョ)」ブースでは、手のひらサイズのパンに惣菜をサンドしたボカディージョを販売。挟むパンは4種あり、それぞれ具に最適な物が合わせられているそうだ。サイズはS・M・L、具は約7~8種類。ずらりと並べられたコロンと可愛らしいサンドイッチは、どれにしようかショーケースごしに迷うのも楽しい。こぼれるほどの生ハムを挟んだ「ハモンセラーノトマトソース」(写真手前中央・200円~)、ジャガイモとタマネギを閉じ込めたスペイン風厚焼きオムレツ「トルティージャ」(写真左下・120円~)、真空調理でしっとり柔らかに仕上げたチキンとクロワッサンのバター感が絶妙な「チキン&クリームチーズ」(写真右上・150円~)などが人気だ。
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