マドリードで80年以上愛され続けるグルメストア「マヨルカ」が日本へ
1931年、クリスマス宝くじの一等を当てた夫妻がパティスリーを作った。看板はマヨルカ島の伝統的な菓子パン。その美味しさはアッという間に評判となり、マドリードを拠点に11店舗へ拡大。スペイン王室やレアルマドリードのVIPラウンジへのケータリングなど、セレブからも愛される人気店に……。まるで小説や映画のような夢を実現させた「パステリア・マヨルカ」が、2015年4月24日、二子玉川ライズショッピングセンター・テラスマーケット2Fにオープンした。親しみやすいロケーション、赤と黒を基調とした看板、テラス席、全面ガラス張りの明るい店内、そして、赤いエプロンと黒のベレー帽が可愛らしいスタッフの制服。今までのスペインバルのイメージを一新する軽やかさが、敷居の低さを作り出し「ちょっと立ち寄ってみようか」という気分にさせる。
まずは入り口にある店内案内図と会計プレートを手にとろう。店内はカフェ&バー・ベーカリー・タパスなどいくつかのブースに分かれており、オーダーする際はこのプレートをスタッフへ。最後にCAJA(レジ)へ進みまとめて会計。日本ではあまり馴染みがないが、これもスペイン本店と同じ形式だ。
マヨルカのメインはパンとタパスだが、他のブースも見逃せない。「PASTELERIA(パティスリー)」ブースにはカラフルな宝石のようなプチケーキ(200円~)、隣の「BOMBONES(チョコレート)」にはスペインのチョコレート専門工場で職人が丁寧に手作りしたチョコレート菓子(200円~)。どちらもショーケースに所せましと並べられ、甘党でなくともワクワクさせられる。
「SEASONAL(シーズナル)」ブースでは、スペインバルには欠かせないピキージョピーマンの瓶詰や、タコやセイヨウイタヤ貝などガリシア産のセレブ缶詰、ジャムコーナーには赤ワインジャム、オリーブジャム、キャラメル&レーズンジャムなど珍しい物がずらりと並ぶ。自宅用だけではなく、手土産や贈答用にも使えそうだ。
次のページでは、ベーカリーブースよりマヨルカで一番人気の「エンサイマーダ」と、手のひらサイズのパンタパス「ボカディージョ」をご紹介します。