Chromebookってなに?
ChromebookはGoogleが開発した「Chrome OS」を搭載したパソコンで、Windows搭載機とは大きく異なっています。起動が10秒程度と速く、アプリの動作も軽快なのですが、Windowsのプログラムはまったく動きません。Chrome OSでは、Windowsなどでもよく利用されているChromeブラウザを中心に作業を行っていきます。普段利用されている方は分かると思いますが、Chromeブラウザではさまざまなアプリやサービスをダウンロード、アクセスして、処理を実行することができます。
Windowsのプログラムは動かないのですが、多くの人が使うサービスである、電子メール、Facebook、TwitterなどのSNS、YouTube、Evernote、Dropbox、GoogleDriveなどはブラウザで使うことができます。さらに画像レタッチアプリなどもあるため、通常のパソコン用途程度のことには使うことができます。
マイクロソフトのOfficeも当然、動かないわけですが、Googleドキュメント、GoogleスプレッドシートなどをGoogleDriveで使うことができるので、ワープロデータ、表計算データを読み込んだり、新規作成でデータを作成することもできます。
アプリと拡張機能
Windowsではプログラムと呼ぶのを、Chromebookでは「アプリ」と呼びます。App StoreやGoogle Playなどのように、「Chrome ウェブストア」からダウンロードできるものです。ちなみに、Webストアからはアプリ以外に「拡張機能」をダウンロードできます。これはChromeブラウザ上で動作するプログラムです。なんにしても、まるでスマートフォンのようです。なにしろ、ChromebookはAndroidを作っているGoogleが作ったものなのです。
デジカメ画像もバックアップできる
Chromebookは基本的に内臓ストレージが非常に小さくなっており、C300MAでも16GBしかありません。主なデータはGoogleDriveなどクラウド上に保存するようになっています。そのため、実用的にChromebookを使うには、100GB程度のクラウドストレージが必要になります。これはパソコンのハードディスクが最低でも64GB~128GB程度はあることからわかると思います。そのため、C300MAを購入すると、GoogleDriveの100GBが2年間無料で使えるようになっています。
とはいえ、デジカメ画像などを保存するには心もとないですよね。どうやってバックアップするか?というと、Googleの提供するクラウド画像保存サービス「GooglePhoto」を使います。これによって、ある程度のクオリティの画像を無制限に保存できます。
これに対して、同じく3万円のWindows機「X205TA」は、ストレージが64GBとノートPCとしても非常に小さくなっています。こちらは、モバイル用途であればなんとかなるという印象です。
次ページでは、C300MAとX205TAをスペックで比較していきます。