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2015年モデルTMAX530通勤試乗インプレッション(2ページ目)

豪華装備が追加されたヤマハの2015年モデルTMAX530。LEDヘッドライト、倒立式サスペンション、ラジアルマウントブレーキ、スマートキー、などが追加されたにも関わらず、実質1万円ほどしか値上がりしていないのは驚愕。装備のチェックから気になる走りまで、一週間通勤で試乗してインプレッションをお届けします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

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2015年モデルundefinedTMAX530 サイドビュー

2015年モデル TMAX530 サイドビュー


最近ではスーパースポーツの車輌以外にも倒立式フロントサスペンションは採用され始めています。ヤマハのバイクで言えば、MT-09やMT-09 TRACERも倒立サスペンションを採用しています。倒立サスペンションは正立サスペンションに比べて生産にコストが掛かるので、必要でなければ無理に採用して車体価格に反映させるのはメーカーとしてはしないはずです。

では、なぜTMAX530に倒立サスペンションが必要なのかと言えば、TMAX530が日常の足だけに使うスクーターではなく「オートマチック スポーツコミューター」であるからです。では、私のように町乗りやツーリングに使うライダーには価値がないのかと言えばそんなことはありません。

細かい説明は省きますが、倒立フォークを採用するメリットは剛性が向上することと、バネ下重量が軽減されること。バネ下重量とはサスペンションのスプリングよりも路面側にあるパーツの重量を指しますが、この重量が軽ければ軽いほど路面の追従性が良くなり、路面の影響を受けにくくなります。

私のような用途で使っている方であれば、剛性が強くなったことよりも乗り心地が向上したことの方が体感できるはずです。

旋回性は以前のモデルと大きく変わった印象はありませんが、大きな車体のわりに小さく旋回するのも苦にならず、それなりのスピードでコーナーに入っても安定して走行することが出来るため、シチュエーション問わず曲がりやすいバイクです。

ラジアルマウントが採用されたブレーキはタッチが良くなった印象があります。もともとTMAX530はダブルディスクブレーキに対向4ポットブレーキキャリパーが採用されていてるため、制動力には優れていました。

ラジアルマウントになった事で、よりブレーキのかけはじめのタッチが良くなり、「握ったら握った分だけしっかりと効く」という印象が強くなりました。

加速性能はあまり前モデルと変わらず素晴らしい印象ですので、以前書いた2013年モデルのTMAX530の記事を読んでみてください
※記事の最後に2013年モデルTMAX530の記事へのリンクを掲載します。

装備が豪華になったTMAX530は絶対買いです!

2013年にデビューしたTMAX530 ABS付のモデルは101万8500円~【税込み】でした。様々な豪華装備が追加された2015年式TMAX530はなんと105万8400円~【税込み】です。消費税が2014年4月から増税したことを考えればなんと1万円しか値上がりしていないのです。

2013年登場当時はLEDヘッドライト、倒立式サスペンション、ラジアルマウントブレーキ、スマートキー、これら全て装備されていません。それなのにたったの1万円しか値上がりしていないのは驚愕です。

最近はバイクも海外生産が増えて来ており、為替の影響から海外で生産しているバイクでも特別安い印象を受けなくなってきました。ヤマハのTMAX530は国内生産であるということも今回の価格を実現した要因の一つでしょう。

なんにせよ価格が殆ど上がっていないのに装備は一気に豪華になった2015年モデルのTMAX530は「買い」です。

2015年モデルTMAX530のエンジン音 マフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい

2013年モデルTMAX530の試乗インプレッションはこちらです

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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