だいたい1時間が経過しましたした。あらためて見なおすと、あまりの完成度の低さに愕然! こうしたことは、私の場合、いろんな作業でよくあることですが……。
気を取り直して、電子レンジのオーブンや、オーブントースターに入れて加熱、いや陶芸家風に神妙な気持ちで釉薬を定着させる「釜入れ」をします。
「らくやきマーカー」の説明書によると、オーブンレンジの場合の目安として、「温度230度で加熱時間20分、200度で加熱時間25分」とあります。今回は200度で25分加熱しました。電子レンジの使用は不可です!
トリセツにはオーブントースターの場合、
「温度管理のできるオーブントースターは170度で15分加熱。温度管理機能がないトースターではアルミホイルに包んで10分」
とあります。まるでカンタンなトースト料理のレシピのようですね。
加熱後、さらに庫内に1時間以上置いておきます。そして完成!
加熱が終了したカップはオーブンレンジやオーブントースターの庫内で1時間以上、放置プレイ。時間をかけて色を定着させます。推奨されている1時間より長めの方が定着性や安全を考えてもオススメです。重要なことは注意書きにあるように「加熱中、冷却中にオーブンの扉を絶対に開けてはなりません」ということ。まるで鶴の恩返しのようですが、200度以上と超高温で加熱しているので火傷するおそれがあります。特に子供と一緒に作業するときには十分に目を配ってくださいね。
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか(by:岡本太郎)」ということでカップの底に邪悪な表情の顔を描きました。らくやきマーカーは「食品衛生法適合品」なので安心。さっそく洗った後に水を入れて飲みました。
1時間以上たっていても鍋つかみなどで取り出すくらいの用心が必要です。そしてよく冷めたことを確認してカップを軽く洗います。
しっかり定着していて色落ちしないことに、ちょっと感動。冷却後さらに描き足すことも可能ですが、その場合は同じ工程を繰り返すことになります。
もうひとつのニトリのカップにも色付けしました。「こんどはシックに黒のアルファベットでオシャレに! できればフランス語で!」と思いましたが、フランス語の素養がまったくないため、カンタンな英文を書きました。
ブルース・リーにあこがれて通信空手をやっていた中学生男子(私です)が書きそうな英文。有名なセリフの動詞を入れ替て我ながらウマイことを言ったつもりで心の中でドヤ顔していました。でも軽く検索したら氣志團の綾小路翔さんも同じことを先に考えていらしたのでした……。
夏休みの工作やオフィスで使うマイカップをつくってみましょう
「らくやきマーカー」は、誰でもカンタンにオリジナルの陶器の食器をつくることができる便利なペン。作業時間は絵を描く時間だけ。作業は絵付けより加熱や冷却させる待ち時間の方が長いです。オーブンの扉の開け閉めや温度管理だけ親が注意してみていれば子供でもカンタンにできます。家族それぞれのカップをつくっても楽しいでしょう。
オフィスで使うマイカップを自作する手もありますが、あまり自己主張しすぎると私のようにイタイ結果になることもありそう。職場の雰囲気を読んでデザインはよく考えたほうがよさそうですね。
最初の写真のナンバー1から6までのエントリーされたマグカップを、そのまま裏返してみました。さかさまにした方が形状の違いがよく分かりますね。下段のセンター、エントリーナンバー5、「IKEAの199円(税込み)」がやっぱり推しメン。
今回は安いマグカップを中心に紹介しました。ですが日本で人気の高いアメリカの「ファイヤーキング」のビンテージマグや「ウェッジウッド」、そしてオールドものを中心にファンの多い「ノリタケ」など老舗メーカーのお気に入りを探すのも楽しい作業。復刻でも優れたデザインのものが、比較的安く手に入れることができます。
でも、「携帯ショップでもらったノベルティのマグをなんとなく使ってるなー。ホントはこのキャラクター好きじゃないんだけど」と感じている人は、思い切ってオリジナルマグに挑戦してみては?
紹介したような安価でプレーンなカタチのカップなら、仕上がりのクオリティはともかく、手をかけた分だけ愛着をもてるマグカップをつくることができます。
まず、やりやすいマグカップで成功したら、お皿や花瓶、そしてインテリア仕上げの陶磁器タイルなども自由にデコっちゃいましょう。