いったん手を止めて、聞く
上の子にはついつい我慢をさせてしまいがち
子どもの話は年齢が低いほど、要領を得ません。話があっちこっちに飛ぶし、何が言いたいのかもよくわかりません。でも、いじめなどの問題が起こっていない限り、全体像を把握する必要などないのです。
わからないなりに、「へー、そうなんだ!」「それは面白いね!」と表情豊かに反応を返したり「その時、どんな気持ちだった?」と子どもの気持ちを聞いて共感したりしていると、案外早く満足するようです。子どもは、話の内容を伝えたいというよりも、「親が自分にちゃんと向き合ってくれている」と感じたいのかもしれませんね。
ただ、「さあ、話せ!」と迫られても子どもも話しにくいでしょうし、親がソワソワしたり、別のことに気を取られていることは、子どもは敏感に感じ取ります。「あとでね」と言ってしまうことが2回続いたら、今度は何をしていたとしてもその場で手を止めて聞く、など、親の方で意識しておくのもいいですね。
話を膨らませず、アウトラインだけつかむ
時間がない時は、子どもの話に質問を投げかけたりして「親の方が話を膨らませない」ことを意識しましょう。「あとで聞く聞く詐欺」をしてしまうのは、「どうせなら、じっくり聞いてあげたい」という親の思いがあるからではないでしょうか。でも、子どもが「今」聞いてほしいという気持ちも、受け止めてあげたいものですね。いつもいつもは難しいとしても。詳しく聞きたいことは、あとで「話を蒸し返して」子どもにきいてみましょう。そのためにも、子どもが何を話したがっているのかのアウトラインだけはつかみましょう。手が離せない時は「このこと、もうちょっと聞きたいけれど、今は時間がないから、続きはあとで聞かせてくれる?」と言っておけば、自分なりに話したいことをまとめておいてくれるでしょう。
小学生にもなると、学校でのことをたずねても素っ気ない反応しか返ってこなくなりがち。「ねえねえ、聞いて」は、子どもが何を考えて生活しているのかを知るチャンスだと思って対応しましょう。
その子だけの時間をつくる
親をひとりじめできる時間を作ってあげましょう
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