外観
ディスプレイは11.6インチで1366×768ドット。リーズナブルな価格の製品なので、「最高にコントラストが高くて発色が素晴らしいディスプレイ」ということはありませんが、明度を上げれば十分にコントラストが高まり、見やすくなるという印象です。現在のノートPCのなかでは11.6インチというのは小型な部類であり、このX205TAもボディはコンパクトであり、重量は約980グラムと1キロを切っているため、持ち歩きやすくなっています。
ボディ表面はしっとりしたマット仕上げであり、ボディカラーはレッド、ダークブルー、ホワイトの3色が用意される。今回借りてきたのはダークブルーなのですが、非常にオシャレな仕上がりであり、これが3万円パソコンか!と驚いてしまいます。
キーボードはタッチが柔らかく、ストロークもこの種のモバイルノートとしては深く、十分にタッチしやすい印象です。少なくとも、僕の初代ZenBookよりはタッチしやすいのは間違いない感じです。
また、タッチパッドがボディサイズの割に大きく、さまざまなジェスチャーがやりやすいのもひとつの特徴です。
拡張性
拡張性については、若干不満があります。USB2.0ポートを2つ搭載しているのですが、USB3.0ポートが搭載されていません。最新のノートPCとしては、USB3.0ポートが欲しいところです。しかし、本体のストレージが64GBしかないので、大量のデータをハードディスクにバックアップしたりすることはなさそうなので、実用的にはあまり不満がないかも知れません。また、SDメモリスロットはありませんが、その代わりにマイクロSDスロットが搭載されています。通常、デジカメは標準SDなわけですが、マイクロSDカードでもアダプタを使うことでも標準SDスロットに刺せます。ちょっと面倒ですが。スマホはマイクロSDをよく使っているので、そのデータを取り込むにはいいかも知れません。
パフォーマンス
Windowsのエクスペリエンスインデックスを計測してみると「4.6」でした。数値的には、ドキュメント作成のようなビジネス用途には十分ですが、ビデオ編集などヘビーなメディア用途ではパワー不足になるのでは?という感じです。ちなみにこのモデルはハードディスクではなく64GBのSSDを搭載しているため、ハードディスクの性能を示す数値が高くなっています。
そのスピードとは引き換えに、ドライブ容量が小さいわけで、ヘビーに使いたい場合はクラウドドライブをうまく使う必要が出てくるでしょう。逆に、メールやWeb検索やEvernoteなどに使いたい場合は、64GBでも十分でしょう。
バッテリ駆動時間
カタログスペックではバッテリー駆動時間は公称最長11.3時間となっていますが、実際に使ってみると、ある程度ディスプレイを明るくして使うと8時間程度という感じです。それでも、モバイル用途には十分という感じですが。ちなみにこのPCは「InstantGo」に対応しているため、電源プランはバランスしかありません。InstantGo対応であるため、スリープ中でもメールを更新したりしてくれます。
まとめ
コンパクトで軽いボディにSSDを搭載したため、ハードディスクを搭載したPCよりも振動に強く、気軽に持ち運べます。バッテリー駆動時間も長く、モバイル用途に使うにはかなりナイスなモデルになっています。外観的にもオシャレで洗練されており、安っぽさがないので、外出先でも気軽に使えそうです。何よりも、これだけのPCが3万円前後で買えるというのがスゴいですね。