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学習効果アップ!博物館や科学館を120%楽しむヒント(2ページ目)

夏休み! 是非博物館や科学館を訪ねてみませんか。普段教室で教科書から学んだことについての理解を深め、興味関心を広げる機会です。この記事では、子供への接し方に少し気を配ることで、こうした博物館や科学館体験をより楽しめ、学習効果がアップする、そんなヒントを紹介します。

長岡 真意子

執筆者:長岡 真意子

子育てガイド

展示を回りながらできること

・事前に話し合った内容と照らし合わせ、他の展示物への興味も広げる
事前に話し合った子供なりの推測や仮説を、実際の展示物と照らし合わせてみましょう。「あら結構小さいのね」といった驚きもあるはずです。また「オープン式質問」を活用し、新しく目にする展示物への好奇心も高めていきましょう。「へー、こんな仕組みなってるんだねえ」と、親自身が感心する様子を見せることで、子供も楽しく興味を広げていきます。

・五感をフル活用する

五感を使って体験しましょう

五感を使って体験しましょう

触ったり、実験できるものは、どんどん体験しましょう。本を眺めるだけでない体験こそが、博物館や科学館訪問の醍醐味です。また先の実験にもあったように、実際に触れ様々な角度から眺めることで、より子供の理解も深まり記憶に残ります。

・回る順にこだわらない

展示室は、目を引かれるものに溢れています。レイアウトを見ながらあらかじめ決めた道順からはずれてしまうのも大いに結構。その時その時の興味を大切に、進んでいきましょう。

・全部見られなくてもOK
いくら楽しみにしていたからといって、子供の集中力はそうは長くは続きません。せっかくはりきって出かけたのに、「もういいー」というような言葉にがっかりすることもあるかもしれません。途中スナックを食べたりと休憩を入れつつ、「また来ればいい」ぐらいの気持ちでいましょう。へとへとなところ無理に全部回ったとしても、興味や理解が深まるということはありません。

・ゲームをする
博物館のサイズにもよりますが、一通り回ってもまだ元気が残っているようなら、「○○はどこにあったかな?」「丸くて固くて長いものはどこかな?」といった「探し物ゲーム」をしてみるのもいいでしょう。展示物の様子がより印象に残ります。


博物館訪問後にできること

・感想を話し合う
「何が面白かった?」と話し合ってみましょう。展示の規模が大きい場合は、「1階では何が印象に残った?」「家屋のコーナーで何見つけた?」というように、細かく区切ると、子供も話しやすいでしょう。「ママは2階にあった縄文時代の壷が印象的だったなあ、弥生時代になるとどう変化していったんだろうね」など、「オープン式質問」を活用し、親子で感想をシェアしましょう。

・興味を展開させる
展示物で印象に残ったことについて、ネットや図書館に出かけたりと、より詳しく調べる機会をもってみましょう。また「日時計について知りたいのね。次はプラネタリウムへ行ってみようか」など、次の訪問先の計画を立てるのもいいでしょう。

・展示に関連するアクティビティーをする
パンフレットやウェブサイトなどに、家庭でできるプロジェクトが載っていることもあります、参考にしてみましょう。また自分で展示物を集め、「博物館作り」をしてみるのも楽しいです。展示物は粘土やリサイクルで作ったり、中古品を購入したり、石や植物や虫などもいいです。色・形・年代別など様々な展示法を試しみることもできます。

お母さんもお父さんも忙しいですから、訪問前の準備やその後のアクティビティーになかなか時間を割けないかもしれません。それでも冒頭の研究を思い出してみてください。展示を回る前のたった10分間で、その後の親子の会話に違いが現れ、結果的に充実した博物館訪問になったといいます。鍵は「かける時間」よりも、子供への言葉がけに少し気を配るといったちょっとした姿勢の違いにあるのかもしれません。五感への刺激と「オープン式質問」を活用し、親子の会話を大いに楽しみつつ、博物館体験を充実したものにしていきたいですね。
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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