日本の祭り/日本全国のおすすめお祭り

絵になる祭りが多数! 全国の春祭りを楽しむコツ6つ(3ページ目)

全国各地で春の祭りが開催されます。「お田植え祭」「花祭り」「神輿の祭り」「ひな祭り」など種類別にその意味、由来や見どころ、見る際のコツをご紹介します。

山本 哲也

執筆者:山本 哲也

日本の祭りガイド

「神輿の祭り」の見どころ

関東でよく行われ、春と秋に開催されることが多いです。

■祭りの具体例
  • 神田祭(西暦年奇数年の5月第二日曜日をはさんだ数日間、東京都千代田区、神田明神)
  • 山王祭(西暦年偶数年の6月15日を中心とした一週間、東京都千代田区、日枝神社)
  • 三社祭(5月第三金曜~日曜日、東京都台東区、浅草神社)
  • 鳥越神社大祭(6月9日に近い日曜日、東京都台東区)

■見るときのポイントと注意点
宮入・宮出時の神社境内・周辺は熾烈な場所取り競争になりがちですが(祭りによっては立ち入り禁止になることもあります)、町内へ神輿が出れば見物・撮影ともにわりと容易になることが多いです。ルートマップがあればチェックしておくといいでしょう。

実際に祭りに参加したい場合、神輿愛好会に所属できれば、毎週のように担げるようになります。



「ひな祭り」の見どころ

淡嶋神社雛流し

淡嶋神社雛流し(和歌山市)


女の子の健やかな成長を祈願して行われる祭りで、大きく分けて川や海に人形を流す「雛流し行事」と、旧家秘蔵のひな人形を大がかりに飾る祭りとに分かれます。

新暦の3月3日開催だけでなく、旧暦開催や月遅れ(4月3日)開催もあります。

■祭りの具体例
  • 淡嶋神社雛流し(3月3日、和歌山市)
  • 流しびな(旧暦3月3日、2016年は4月9日、鳥取市用瀬町)
  • 谷地ひな祭り(4月2日~3日、山形県河北町)

■見るときのポイントと注意点
用瀬(もちがせ)の流し雛は、女の子であれば当日だれでも雛流し体験ができます。できれば着物を着せて行くとより雰囲気が出るのでおすすめです。
谷地のひな祭りは、豪商の家などでひな人形を公開する催しです。現地で示される注意事項とマナーを守って楽しく鑑賞しましょう。


「凧揚げ」の見どころ

端午の節句にちなみ、子供の健やかな成長を祈願して行われる祭り。大きく分けると、単純に巨大な凧をあげる祭りと、2つ以上の凧を競って落としあうという「ケンカ凧」とがあります。

■祭りの具体例
  • 大凧揚げ祭り(5月3日~5日、埼玉県春日部市)
  • 東近江大凧まつり(5月最終日曜日、滋賀県東近江市)
  • 浜松祭り(ケンカ凧、5月3日~5日、静岡県浜松市)

■見るときのポイントと注意点
ケンカ凧は、凧の揚げ糸を絡ませ合って、相手の糸を切って凧を落としたほうが勝ちという競技。双眼鏡かオペラグラスがあると、勝負の様子をより楽しめそうです。

一方、大凧を揚げる祭りでは、過去に大凧の墜落事故なども発生しています。危険な祭りであるという認識をしっかりしておき、立ち入り禁止区域には入らない、現場係員や警察官の指示に従う、凧の動きをよく観察していつでも逃げられる体勢をとるなどの必要があります。


いくつか春祭りについて紹介してきましたが、気になるお祭りはありましたか? この春、祭りを通じて春を探しにでかけてみてはいかがでしょうか。

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