リビングの畳コーナーや隣接する和室を設けるメリット

一戸建てはもちろんマンションでも、リビングに畳コーナーを設けたり、和室を隣接させるなどした間取りは多くみられます。本格的な和室から和モダンのインテリア、床材だけに畳を取り入れた空間までさまざまですが、人気のプランのひとつとなっています。

畳を取り入れる大きな魅力は、床に直に座る、床座の暮らしができること。ごろっと横になることもできますし、冬には、こたつで鍋を囲んで食事を楽しむことも。リビング内に設けたり隣接させることで、くつろぎの場も広がり、暮らし方に合わせて、さまざまな使い方ができるのもメリットでしょう。

たとえば、リビングからも様子が分かり安心なので、幼い子供の昼寝スペースとして利用できますし、洗濯物を畳む場所としても使い勝手がいいものです。ひな人形や五月人形などを飾り、季節を感じる空間としても適しているでしょう。

キッチンからも目が行き届く場所に設けて。薄いピンクの畳がナチュラルな床材ともしっくりと馴染む。undefined[健やかくんundefined畳:清流〈18 薄桜色(うすざくらいろ)〉| 床材:エクオス日本の樹〈栃〉(とち)undefinedDAIKENundefined https://www.daiken.jp/

キッチンからも目が行き届く場所に設けて。薄いピンクの畳がナチュラルな床材ともしっくりと馴染む。 [健やかくん] DAIKEN

一般的な畳だけでなく、豊富な色や織柄を揃えた商品も

床材としての畳は、一般的なイグサの畳はもちろん、ポリプロピレンなどと無機材料を混合したもの、和紙を用いた商品など、各メーカーから工夫を施したタイプもみられます。耐久性や耐水性、耐汚性などを高め、お手入れがしやすいタイプ、ダニやカビの発生をおさえるもの、クッション性を高めた商品なども揃っているので、使用目的に合わせて選ぶことができるでしょう。

また、さまざまな色や多彩な織柄などを揃えた商品もあり、個性的なインテリアを楽しむことも。敷き込むタイプの畳だけでなく、自由にレイアウトできる置畳もみられますし、畳縁のないタイプや半畳サイズなどもあるので、空間に合わせてコーディネートすることも可能です。

間仕切りの有無で使い勝手も変わる

リビングの畳コーナーや和空間を隣接させるプランでは、間仕切り(戸襖や障子、扉など)を設けるケースと設けないケースが考えられます。

間仕切りを設けるプランの場合は、扉を開閉することでフレキシブルに使用できることがメリット。開ければリビングと一体感が生まれ、閉めれば独立した居室として使うことが可能なので、寝室や客間としても利用できるでしょう。

間仕切りを設けないタイプは、プランニングにもよりますが、よりリビングと一体感が生まれるのがメリット。ひとつの空間でも床材が異なることで、おのずとスペースごとに役割が生まれ、空間のポイントにもなるでしょう。

リビングから広がるモダンな和室はさまざまな使い方ができる。undefined和紙でできた畳表は日焼けや色あせもしにくい。[ZIPANGundefinedここち和座]undefinedDAIKEN

リビングから広がるモダンな和室はさまざまな使い方ができる。和紙でできた畳表は日焼けや色あせもしにくい。[ZIPANG ここち和座] DAIKEN
 

間仕切りを設ける場合のプランニングの注意点

間仕切りを設けるプランは、改まったお客様を迎える場を確保したい、両親や来客の泊まる部屋としたい、仏壇を置くスペースとしたい、というような要望から取り入れるケースも多いようです。

和室としてプランニングする場合の間仕切りには、リビング側は他の室内建具と同様のデザインで、和室側は襖紙や壁紙を貼るなどした戸襖が一般的。最近では、モダンな空間であったり、落ち着いた民芸調の空間などにも馴染むデザインの扉や樹脂製の障子紙を用いた間仕切り障子なども揃っています。木製だけでなくアルミ製のタイプ、透過性のあるアクリル樹脂などを取り入れた建具もみられるので、空間に合わせて選ぶことが可能でしょう。

プランとしては、改まったお客様を迎えるのであれば、リビングを通らず、玄関からも直接行き来できるような間取りとしたいもの。また、間仕切ることで独立するとはいえ、リビングとは扉一枚なので、リビングでの会話やテレビの音など、家族の過ごし方には配慮も必要でしょう。

間仕切りを設けない場合のプランニングの注意点

間仕切りを設けないタイプの場合は、間仕切りのあるタイプに比べ、リビング全体のコーディネートを充分に検討したいもの。たとえば、畳を縁なしのタイプにしたり、半畳タイプを組み合わせるなどして、フローリングなどの床材と馴染むようなプランもいいでしょう。逆に、畳コーナーをポイントとして個性的なスペースに仕上げる方法も考えられます。

また、使い方によっては、低めの家具などでスペースを仕切ったり、ロールスクリーンなどを設置しても。和紙や木製、簾素材などを用いた和の雰囲気を持つスクリーンやシェードなどであれば、コーディネートもしやすいでしょう。最近では、緩やかに仕切ることができる、スリットや格子状の室内建材なども揃っているので、プランやデザインに合わせて取り入れてもいいでしょう。
床面の高さを変えることで落ち着きも生まれる。undefined[ZIPANGundefinedここち和座]undefined DAIKEN

床面の高さを変えることで落ち着きも生まれる。 [ZIPANG ここち和座]  DAIKEN
 

床面に段差をつけたスペースを確保しても

床面を少し上げ、他の床と段差を付けた小上がりの和室や畳コーナーとするプランも注目されています。段差の寸法によっては、腰を掛けることができるので、リビングのソファに座る人とのコミュニケーションがとりやすいというメリットも。間仕切りを設置すれば個室が生まれますし、設けなくても、ある程度、独立した空間となるのも魅力でしょう。

段差の寸法によっては、床下部分を収納としたり、掘りごたつを設置してもよいでしょう。畳を持ち上げて出し入れする床下収納商品もみられますし、リビング側からの引き出しを設け、収納を確保することも可能です。

自由にレイアウトを変更できる建材商品を用いてフレキシブルに

建材メーカーからは、小上がりスペースとなる箱畳のような商品もでています。畳の下の箱は収納となっており、組み合わせることでさまざまな空間に取り入れることが可能なもので、ライフスタイルに合わせて、移動することができるタイプもみられます。

家族が集まり、多くの時間を過ごすリビングに設けられた畳コーナーや隣接する畳空間は、さまざまな用途に用いることができる魅力的なスペース。しかし、設置する目的や優先順位を明確にし、それに適したプランとしないと、使いこなせず物置となってしまったり、かえって使い勝手が悪いリビングとなってしまうこともあるものです。

プランニングの際には、家族構成やライフスタイル、将来の変化なども考慮して、何のために必要なのかじっくりと検討すること。日々の暮らしの中での使い方をイメージすることで、畳部分の広さや間仕切りの必要性などが明確になってくるのではないでしょうか。


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