昔ながらの炭火にこだわったお粥の老舗
天井が高く開放感のある建物
1971年創業、シンガポールでこよなく愛されている、お粥の老舗。最近お洒落スポットとしても注目を集めているチョンバルの住宅街のそばにあるお店には、自家用車やタクシーで乗り付ける地元の人でいっぱい。早朝から深夜までの営業ですが、特に、朝は朝食にお粥をという人でにぎわいます。
昔ながらのたたずまい
何よりもこのAh Chiang’s を特別なものにしているのは、その調理法。昔ながらの炭火で炊いたお粥は、とっても滑らか。このAh Chiang’sが出しているような、広東風のおかゆは、粒が見えない程なめらかで濃厚なのが特徴。トッピングは選べますが、シグネチャーのひとつである、魚とセンチュリーエッグ(ピータン)のおかゆ(5シンガポールドル)をいただきました。
40年以上愛されてきた伝統の味
粒が見えないほどトロトロに煮込まれている
疲れた胃にも嬉しい優しい味わい
炭火でじっくり煮込まれたお粥には、薄切りの白身魚が入っています。生姜がきいていて、臭みはありません。香ばしいしょうゆの香り、コリアンダーリーフがアクセントになって、お米の味を引き出しています。ピータンはあっさりとしたお粥に濃厚なコクを与えています。炭火炊きのせいか、お米の甘みがしっかりと引き出されている気がしました。薄味なので、お好みで、卓上にあるしょうゆをかけても、おいしくいただけます。
その他にも、高タンパクでヘルシーという、カエルの足のお粥もお勧めということでした。
薄くスライスされた魚はお粥とベストマッチ
サイドディッシュとして人気なのは、魚生(中華風の刺身)。お店一押しの松魚(スズキの一種、3.5シンガポールドル)をいただきました。ごま油と、コリアンダー、ネギがかかった魚生は、やや柔らかめ。ちょっと小骨が感じられるものの、新鮮な魚の食感を満喫できます。自然な甘みのある生姜がすっきりとした後味です。地元の人は、この魚生をお粥にひたして食べていました。
70歳のご主人は今も現役
この道40年以上、現在70歳と言うご主人にお話を聞くと、「炭火はもちろん、厨房が暑くなるし、ガスと違って温度を調節するのも難しい。だけれども、昔ながらの炭火炊きの味をお客さんが求めている限り、このやり方でやっていくよ」ということでした。厨房を見せてもらうと、一人前ずつのお粥が小鍋に入れられ、丁寧に調理されていました。
調理場にはお店のマークの入った揃いのTシャツを着た若者の姿もあり、炭火炊きの伝統もしっかりと受け継がれているようです。
深夜まで通し営業なので、中途半端な時間にお腹が空いた時などに、覚えておくと便利なお店です。
<DATA>
■Ah Chiang's Porridge
営業時間:7:00~24:00(無休)
住所:65 Tiong Poh Rd, #01-38, Singapore 160065
電話: +65 6557 0084
アクセス:MRTチョンバル駅から徒歩10分