比べると違いが見えてくるジャカルタ
ジャカルタは都市圏人口約3,000万人を抱えるアジア有数のメガシティです。インドネシア経済の中心であり、近年は海外企業の進出も増えています。そのため、ビジネス色の強い街づくりとなっており、空港から中心地への移動中には同じようなビル群と道路の街並みが続きます。ビジネス・観光問わず訪問時に皆さんが感じるのは「どこを見てよいのかわからない」ということでしょう。実際ジャカルタに似たような街並みが多いことは事実です。しかし、中まで入ってよく見比べてみると特色を持つエリアもあります。今回は観光的な視点でそうしたエリアをいくつかピックアップしてご紹介します。古き良きコロニアル建築が残るコタトゥア
コタトゥアは北ジャカルタから西ジャカルタにかけての小地域で、その広さは 1.3平方キロに渡ります。「古き街」を意味するコタトゥアの名の通りジャカルタ旧市街地として知られ、今なお残るコロニアル建築群からバタヴィア時代に繁栄したオランダ東インド会社の名残を感じることができます。様式も雰囲気もまったく異なりますが日本で言えば浅草のような位置づけでしょうか。エリア内にはジャカルタ歴史博物館、海洋博物館、伝統的魚市場のパサールイカンなどいくつかの観光スポットが点在しています。週末のファタヒラ広場にはパフォーマーが集まってくる
一点だけ注意があります。 コタトゥアが位置するコタエリアは治安の悪さでも有名です。 コタエリア内で街歩きする際は十分に気を付けてください。夜の独り歩きはもちろん、昼でもなるべく人通りの少ない通りには行かないほうがよいでしょう。