リード125がマイナーチェンジして登場

ホンダのスクーターであるリードシリーズの歴史は古く、初代リードのデビューは1982年2月19日です。その後も様々な排気量のリードがリリースされ多くのユーザーに支持されてきました。

ホンダは2000年代後半から一部の原付スクーターや二種原付スクーターの製造を中国に委託するようになりました。中国で生産されたスクーターの一部はクオリティーが落ちてしまった印象がありましたが、リードに関してはそれまでのリードブランドのイメージを守り続けている印象があります。

ではリードのブランドとは何か?と問われれば「安定感と使い勝手の良さ」といえます。デザインはもっさりとしてスポーティーなイメージではないものの、シート下の容量を充分に確保し足を置くステップボードは広め。あらかじめリアボックスの装着を想定してリアキャリアを装備するなど、街乗りを快適にするための装備をしっかりと備えています。

ヤマハのシグナスXやスズキのアドレスV125といったライバルと比べてスポーティーな印象が薄いことから、若い人よりも年齢層が高めのユーザーに受け入れられてきた印象の強いリードシリーズですが2013年7月に発売されたリード125は今までのリードの流れを受け継ぎながらも大胆なモデルチェンジをしました。特に特徴的だったのは既に販売が開始され走りに定評があったPCXと同じESPエンジンを搭載している点です。

原付二種クラスが流行り始めた2000年代後半に、ヤマハやスズキは原付二種クラスの排気量規制値ギリギリの124ccエンジンを搭載した車輌を発表しましたがホンダは107ccエンジンを搭載したリード110を売り出しました。実際には海外市場では110ccクラスは人気が高いのでグローバルモデルとして107ccという排気量を選択して発売したわけですが動力性能ではライバルに比べて弱い印象がありました。しかしそれでもリードの魅力である「安定感と使い勝手の良さ」は一部のユーザーの根強い後押しを受けブランドは生き続けてきました。

今回ホンダからお借りしたリード125は元々定評のあった使い勝手の良さを更に進化させる目的でマイナーチェンジし2015年6月にリリースされた車輌です。進化した使い勝手はどうか?走りはライバルの車輌に比べてどうなのか?きっちり一週間通勤で使用してインプレッションをお届けします。

まずはリード125の装備をチェック!

リード125フロントビュー

リード125フロントビュー

今回のリード125のマイナーチェンジで一番ありがたい変更だったのがガソリン給油口のカバーが開閉しやすくなった点です。地味なポイントですが、旧型リード125の給油口カバーは若干開閉しづらく急いでいる時などはガソリンスタンドで困ることがありました。ユーザーからの声がホンダに届いたのでしょう。この部分はしっかりと改善されました。

外観上の変更点は、フロント部分にアクセントで装着されていたクロームメッキパーツがつや消しに変更されています。人によって好みもあると思いますが、より落ち着いたイメージになった印象です。

バッテリーは、採用例が多く安価な互換品がある「YTZ7S」から性能が強化された「GTZ8V」に変更されました。性能が強化されたことは嬉しいですが、バッテリー交換な際に安価な互換バッテリーを変更するという選択肢が無くなったのは残念。

アイドリングストップシステムも改良。バッテリーの電圧が低いときにはアイドリングストップしない「電圧感知機能」が実装されました。バッテリーの性能自体の強化と併せて、より安心してアイドリングストップ機能が使えるようになりました。

バッテリーがトラブルを起こした場合は高額な純正バッテリーを購入しなければならなくなってしまったのはランニングコストも重視される原付二種クラスでは歓迎できません。

収納スペースの面で見るとリード125のシート下収納スペースは原付二種クラス最大の37Lの大容量ですので、買い物時にも安心して収納することができます。更にハンドル下に装備されたコンビニ袋などをかけることができるバッグホルダーにはちょっとした買い物をした際に引っ掛けることができるので非常に便利です。

バッグホルダーの脇にはフロントインナーボックスが装備されグローブなどの小物を入れられるようになっていますが、使い勝手に拘るリードブランド車輌ならここにはUSBチャージャーを仕込んで欲しかったところ。

リアキャリアはディオ110と同じようなアルミのリアキャリアが装備されていますが、肉抜きがされていることで車種専用のリアボックスだけでなく汎用のリアボックスを装着することもできそうです。

こんどのリード125は走りも違う!

リード125undefinedサイドビュー

リード125 サイドビュー

走りの評価が非常に高いPCXと同じ技術のeSPエンジンを搭載しているリード125の最高出力は11ps/8500rpm。

PCXは12ps/8500rpmですので、1馬力リード125の方が出力が劣っていることになるのですが、車重がPCXに比べて16kgも軽いのでむしろ軽快に感じます。どの速度域からアクセルを回してもスムーズに加速するので、街中では非常に乗りやすく車線変更も楽に行うことができます。

圧巻なのは本来は原付二種クラスには必要がない80km/hから先の加速です。80km/hからアクセルを回しても100km/hぐらいまでは力強く加速します。排気量的に高速道路に乗ることができず下道では使うことのない速度域ですがエンジン自体の力強さを感じます。

エンジンの特性が極めてフラットなので走り出しに加速感はあまり感じられませんが、するするするっと加速していくので気が付くとあっという間に法定速度に達しているので注意が必要です。

ブレーキ性能はPCXと同じく3ポッドキャリパーを装備しており、リアブレーキを握った時にフロントブレーキにも制動力を効率よく分配するコンビネーションブレーキが実装されているため優れた制動力を発揮しています。フロント90mm、リア100ミリのタイヤ幅は原付2種バイクとしては細いタイヤサイズですが、グリップ力に不安はありません。

よりスポーティーな走りならPCX 実用重視ならリード125

リード125undefinedリアビュー

リード125 リアビュー

現在販売されている原付二種でハイエンドのモデルといえばPCXと答える人が多いと思います。しかしスポーティーな走りを実現している反面車体が大きく、置く場所などにも気を使わなければならないというデメリットがあります。

しかしリード125は街中を快適に走ることを重視した設計になっている為、車体サイズも比較的小さく、シート下容量が大きいことやステップが比較的広いことなどからも実用性は非常に高い一台であるといえます。リードブランドである安定感と使い勝手の良さに加えて「上質」が加わった最新のリード125は通勤、町乗り用途であれば無双の領域の一台です。

リード125ちょっとカスタムするなら

 使い勝手重視のリード125なので快適性をアップさせるカスタムを施したいところ。

デイトナのウインドスクリーンは角度の調整が可能。さらにスマホホルダーなどを装着するためのクランプバーが付属されています。
 

ウインドスクリーンとセットでスマホホルダーも装着しちゃいましょう!デイトナのスマホホルダーは対応しているスマートフォンも多く使い勝手も良好です。

リード125にはUSBチャージャーが装着されていません。スマホのナビ機能を使う際などはバッテリーの消耗が激しいので装着しておきたいところですね。

2017年12月8日にモデルチェンジ!

2017年12月にモデルチェンジした3代目リード125

2017年12月にモデルチェンジした3代目リード125

2017年12月8日に2回目のモデルチェンジを行いリード125は3代目となりました。フロントインナーボックス内にはスマートフォンを充電できるアクセサリーソケットを採用。

最近では原付二種クラスでも採用されることが多くなってきたLEDヘッドライトも装備されました。更に左右ステップボードの形状が見直され、足つき性が向上しました。

走行性能に関わるポイントは変更されていませんが、さすが使い勝手にこだわるリードブランド。日常的な使い勝手の良さは改善しました。

リード125関連動画

リード125のエンジン音やマフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい
よりスポーティーな走りを楽しみたいならPCXもオススメです

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