羽根のない扇風機に新たな価値を搭載!
2015年・日本の夏を、キレイな空気で涼しくしてくれるのは、空気清浄機能付き扇風機。空気清浄機が扇風機になったのではなく、扇風機に空気清浄機能を搭載したのがユニークなところ。そんなアイディアをいち早く実現したのは、やはりdysonの素晴らしいところ。今回は、その新機能搭載の扇風機についてお伝えします。扇風機に空気清浄機能を合体できたのは、dysonならでは!
そもそも、空気清浄機は風を送り出すマシンなので、空気清浄機に扇風機の役割を兼用させるのは、そんなに難しいことではなさそうです。きっと、すでにアイディアを温めていたメーカーもあるのではないでしょうか。しかし、扇風機に空気清浄機能を搭載するのは、それなりに手を加えなくてはなりません。背後の空気を前に送りだす扇風機の構造を考えると、プロペラ部分の背面にフィルターを設置すれば、抵抗が大きくなり送風する力が弱くなりますし、風量を確保するにはより多くの電力が必要になります。その点dysonの扇風機は、もともと下方の本体から空気を吸い込んで、上部から送り出す仕組みなので、吸い込み部分にフィルターを追加することで、空気清浄機能が搭載しやすかったと思われます。しかし、フィルターの目を細かく密にすればするほど清浄効果はアップしますが、その分抵抗が増えるため吸引効率は下がります。このあたりの兼ね合いは難しいはず。そこをクリアしつつ、清浄効果と風量を両立させたのが、今回のキモと言えるでしょう。
PM0.1を99.95%除去できる高性能HEPAフィルターを搭載!
空気清浄機能のために搭載したのは、PM0.1レベルの超微小粒子状物質を99.95%除去する、高性能なグラスHEPAフィルター。顆粒状活性炭の層もあり、脱臭効果もカバーしています。吸引部分を360°ぐるりと覆う筒状の形状も特徴です。このフィルターの総面積は1.1m2あり、そのフィルターをプリーツ状に254回折った高密度なものとなっているとのこと。発表会ではステージの上の階からフィルターを落として垂れ幕のようにし、その長さを披露していました。ちなみに空気清浄の能力は、8畳を清浄する目安が25分。適応床面積の基準となる「30分で浄化できる広さ」は約10畳となります。会場では、本体部分をアクリルの立方体に入れ煙を吸わせるデモで、その性能を見せていました。以下ご参考まで。
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