子供の痩せ信仰をどう捉える?
筆者はここ15年以上の海外生活で、多くの外国人を見てきたこともあり、日本人は十分痩せていると感じています。現在は、世界一大柄な女性(平均身長が171センチ)の国に住んでいるので、日本人はなおさら、か細く映ります。それでも、「ダイエットに成功していない」「まだまだ太っている」とストイックにダイエットに取り組む……。おそらくは、日本人女性が求める像が、外国人女性のそれよりもさらに細く、華奢であるためと思われます。
これらを踏まえると、日本人の痩せ信仰はかなりのものであり、その概念は自ずと子供達にも伝わっているはず。ママが産後ダイエットに励んでいる姿を日常的に見ていれば、きっと子供達も、アメリカ並みに「痩せている方がいいんだ」と感じている気がするのですが……。
あなたは、「子供がこんなこと気にする必要はない」という派ですか? それとも「子供時代の体型はその後に続くから大事」という派ですか?
過剰な痩せ信仰は、やはり良くありません。子供時代から、強い痩せ信仰のあまり、健康に害を及ぼすようなダイエットをしては大変危険です。筆者は、この概念が、子供自身のヘルシーな食生活や体を動かす生活習慣につながるのであれば望ましいと思うのですが、それは正直、期待し過ぎの気もします。
この痩せ信仰の低年齢化、あなたはどう思われますか?
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■出典
学術誌 Eating Disorders (2014) 「Age Differences in Body Size Stereotyping in a Sample of Preschool Girls」より