ナスダック総合指数は最高値更新も、釈然としない相場展開続く
ギリシャ問題で揺れる株式市場ですが、ファンダメンタルの良い優良銘柄は好調な推移が続いています
ギリシャ問題を交渉する最後の場であった2015年6月18日(木)のユーロ圏財務相会合でしたが、進展のないまま終わりました。ギリシャはこのままだと6月末に期限を迎えるIMFに対する返済をしない(デフォルト)と、依然とげとげしい態度であり、交渉が不発に終わった6月18日(木)は、更に多くの預金がギリシャ国内の銀行から引き出されました。6月22日(月)にはさらなる資金流出を防ぐため、銀行を閉鎖する観測も伝わります。結局、欧州は緊急会合を6月22日(月)にもう一度開くこととなり、不透明な状況です。
欧州の株式や債券市場もギリシャの迫る危機に対して殆ど無反応と言えるほど落ち着いています。ただ、米国の債券市場は少し違い、安全資産と見られる米国債が買われ(国債価格は上昇)、その分、利回りは大きく低下しています。同じく安全資産の金価格も2%近い大幅上昇となっています。18日の会合が不調に終わった直後はドルも少し買われ、先行きを不安視する向きも一部にはある模様です。
日経平均は軟調も、上昇続く高ファンダメンタル銘柄
日本株も同じような状況で調整基調が続いています。6月の日経平均は5月末比で1.9%のマイナスとなっています。しかし、絶好調の日本株ベストバイ50銘柄最新版!でお伝えしたようなファンダメンタルの良い銘柄は引き続き好調です。特にランキング上位銘柄は絶好調です。このランキングは、独自で毎月、業績見通しや利益率、アナリストのカバー数や株価推移などを指数化して作成し、上位銘柄を抽出しているのですが、ランキング上位銘柄の優勢は明らかです。こちらの記事やYAHOO!ファイナンスの株価予想欄で発表しているのはランキング上位50銘柄ですが、毎月600位程度までのランキングを作成しています。ランキングした銘柄の6月の騰落率(YAHOO!ファイナンスの株価予想欄と同じ、6月1日の始値で買った場合の6月19日(金)終値までの騰落率)を見てみると、トップグループが際だったパフォーマンスとなっていることがわかります(銘柄数が全上場銘柄数に対して少ないのは、アナリスト予想が出ていない銘柄や時価総額が小さい小型株は、点数を付けることが難しいため、ランキングの対象から除外しているためです)。
さらに成績の良かった1位~50位までの騰落率をさらに精査すると下記の結果となります。50位の中でも1~20位の銘柄の成績は突出しています。
以上の実績をみると、やはり現在のような上昇相場局面においては、地道にファンダメンタルの良い銘柄を選び出し、それを中期的に保有するのがもっとも効率が良い投資になるのではないかと思います。
参考:日本株通信
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