礼文のウニを食らう
美味いものを食べる為には、千里の道をも遠しとせず!……というわけで、はるばるやってきた北の果て、北海道の礼文島。島のグルメ指南役・Kさんにご案内いただいたのが、ご当地「香深漁業協同組合」直営の海鮮処・かふかです。島の玄関・フェリーターミナルから徒歩数分の場所にある瀟洒なレストランで、2階のテーブル席奥にある居酒屋には炭火の海鮮炉端焼きのコーナーもあります。漁協直営というだけあり、メニューはエビにイカにツブ・イクラ、はたまた礼文名物「ホッケのちゃんちゃん焼き」など海の幸がずらりと勢揃いしていますが、脇目もふらずメインのウニを目指して一目散!お酒も一緒にいただける炉端焼きコーナーに直行しました。
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海鮮処かふかの炭火炉端焼きコーナー
ウニを食べるなら、まずは生ウニから。手始めにその日港にあがったばかりの新鮮なムラサキウニをいただきます。
「最初は醤油をつけずに、ウニをそのまま食べてみてください」というK指南役の指導に従い、そのままの生ウニを一切れ口に放り込みました。
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新鮮なムラサキウニ
舌の上でウニが瞬時にとろけ、ムラサキウニ特有の上品な甘み、旨み、ほんのりした海の塩の風味が味覚芽から脳髄まで浸透して行き、優しい「味のバイブレーション」で全身がうち震えます。う~ん、なるほどこれが日本一!
「次は、ウニをちょっと焼いてみましょうか」
え、こんな新鮮なウニを焼くって!? 何と恐れ多くももったいない、なんて思っているうちはまだまだウニ食いのビギナー。実はこのウニ、少し熱を加えることにより風味が一層増すんです。
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ウニの炭火焼き
焼ウニを一気にペロリ!
贅沢にして豪華絢爛なウニグルメのシメは、高級なバフンウニが山盛りのせられたボリューム満点のウニ丼が登場。最初に一切れ生のままバフンウニを味わい、ムラサキとの味の違いを確認。確かにバフンの方が重厚なコクと甘みが強く、いかにもウニを食べているという感じです。
別皿で醤油とわさびを溶きあわせたものをウニにかけ、ザックザックと豪快に口中にかき込んでいきます。酒を飲み干すのも忘れ、ひたすら丼と格闘。中からしみ出るツ~ンとしたわさびの刺激とリッチなウニのハーモニーに酔いしれる凝集されたこの至福の時間……。嗚呼、礼文島に来てよかった、日本一のウニと出会うことができてよかったと、海の神、島の神、八百万の神々に感謝した次第です。
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ボリューム満点、バフンウニのウニ丼
住所 北海道礼文町 香深トンナイ558-1
電話 0163-86-1745
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サイト http://www.kafuka.or.jp/seafoods/
礼文の次は、利尻島でうに採り体験を!