スクランブラーが日本を走る!
2015年の大阪&東京モーターサイクルショーにて、その姿を私たちの前に現して以来、話題騒然となっているドゥカティのニューカマー、スクランブラー。前評判が高かった同モデル、実際にユーザーの反応も上々でしたが、気になるインプレッションはいかほどのものか。早速試乗してみました。
イメージソースとなったのは、今から遡ること半世紀以上前の1962年、ドゥカティがアメリカ向けに販売したスクランブラーというモデル。当時のアメリカでは、名優スティーブ・マックィーンに代表される“モーターサイクルでダートを走る”という遊び方が広まっており、そこにドゥカティがオリジナルモデルを持って参戦したのです。1970年代に販売を終え、今回スクランブラーの名を受け継ぐモデルがデビューしたのですが、当時のモデルと見比べてもまるで別物として仕上げられています。
注目したいのが、車重とホイールベース。乾燥重量(ガソリンなどが入っていない状態)が170kgと、排気量800ccを超えているモデルとは思えない軽さ。大型バイクに乗られた経験がある方なら、実際に取り回すとその軽さに驚きを覚えます。そしてホイールベースですが、これは前後ホイールの中心軸間の長さを指しており、これが1,445mmと非常にコンパクト。これだけで、軽快かつ小回りがきくモデルであることはお分かりいただけるかと思います。
軽さの恩恵を味わえる足着き
身長174cmのライダーがまたがると、ご覧のとおり両足を降ろしてもベタ足です。実際にまたがってみると、思っていた以上にタンクとシート位置が低い。決してローダウンモデルではないだけに、車高は確保しつつもシート高をギリギリの高さで保てるデザインでまとめてきたことが伺えます。
身長157cmの女性ライダーがまたがってみると、両足だとつま先立ちに。見た目は危なっかしく見えますが、「車体が軽いので、見た目ほど怖くない」という感想が。ローダウンしていても重くては取り回しづらいものもありますので、スクランブラーでは改めて軽量化の恩恵を感じ取れるのではないでしょうか。
まるでVの時を描いているかのような、スクランブラーのオリジナルハンドルバー。かなり変わった形状ですが、実際にまたがってみると、驚くほどしっくり来ます。先ほどの足着き写真と見比べると分かりますが、低めのシート高とこのハンドル位置だと、ライダーが背筋をぴんと伸ばした姿勢になるのです。これにより、走行時の負担を少なくするのはもちろん、顔も体も真正面を向いているので視認性が確保されます。状況がめまぐるしく変わるストリートシーン、そしてライディング時における安全性という点から見ると、これは大いに評価されるべき点かと思います。
それでは、気になる試乗インプレッションへ!
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