これまで数々の特徴的な世界の建築学校の教育現場を紹介して来たGALLERY A4。今回はその第5弾として、北欧フィンランドのアアルト大学の教育課程「ウッドプログラム」を紹介しています。
国土の6割が森林というフィンランドの教育現場では、木に焦点を当てたプログラムが数多くあります。その中でも、より実践的な教育を求めて世界各国から生徒が集まるアアルト大学建築学科では、「木」の建築やデザインはもとより木材の特性や構造などを広範に学び、最終的に一つの建築物を完成させるというプログラムを行ってきました。
全てフィンランドから持ち込まれた木材や模型やパネルといった展示物を通して、実際に行われているユニークで特色のある教育プログラムの内容とその成果を知ることが出来ます。この機会に是非ご覧下さい。
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WOOD PROGRAM―AALT UNIVERSITY, FINLAND―
フィンランド アアルト大学 ウッドプログラム
会期:2015年6月5日[金]~8月5日[水]入場無料
開館時間:10:00~18:00(最終日は17:00)土・日・祝休廊
会場:GALLERY A4(ギャラリーエークワッド)
住所:東京都江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1階
主催:公益財団法人竹中育英会
共催:公益財団法人ギャラリーエークワッド
お問合せ:GALLERY A4 TEL.03-6660-6011 URL http://www.a-quad.jp/
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会場入口。樹皮のついた自然木の板の間を抜けて会場に入る。
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会場には実作の写真が刷り込まれた合板のパネルと、大小様々な模型が並ぶ。
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生徒がデザインした1辺20cmの木の立方体が壁面に整然と並ぶ。
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生徒がデザインした木の椅子に座り、木の建築の製作過程をビデオで見る。
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アアルト大学建築学科WOOD PROGRAMのホームページで最もヒットした、災害支援のための仮設住宅「LIINA(リーナ)」。2人でも製作できるよう軽量化が図られている。
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バスケットのようなメッシュのシェル構造の展望タワー「KUPLA(クプラ)」。
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フィンランド建築美術館とデザインミュージアムをリンクさせるパビリオン「PAVILJONKI」。奥の柱は2分の1の模型。
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6月8日に行われたパネルディスカッション「ウッドプログラムの可能性」でパネラーとして登壇した、アアルト大学教授 Pekka Haikkinen 氏(左)、アアルト大学講師 Philip Tidwell 氏(中)、慶應義塾大学SFC教授 小林博人氏(右)。