株・株式投資/株式投資の基礎用語

時価総額とは(2ページ目)

時価総額とは、その企業の株価を発行済み株数で掛け合わせたものより算出され、その企業の価値を表すひとつの指標と言われています。このため、上場企業の経営者陣は自社の時価総額を大きくするように努めています。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

  • Comment Page Icon

時価総額が大きいことによるメリット

買収されるリスクが減り、自社株を利用した企業買収が仕掛けやすくなります

買収されるリスクが減り、自社株を利用した企業買収が仕掛けやすくなります。

では、時価総額が大きいことによって、その企業には、どの様なメリットがあるのでしょうか?

時価総額が大きいことによるメリットのひとつとして、投資ファンドなどによる企業買収のリスクが低くなることが挙げられます。

投資ファンドなどが企業買収するためには、その企業の株を一定割合以上、持つことが必要なため、買収する企業の時価総額が大きいことで、その企業を買収するための費用が増加することにより、買収が仕掛けにくくなります。投資ファンドなどによる企業買収のリスクが低減することによって、経営陣は短期的な企業価値の向上ではなく、長期的な視点に立って、企業価値の向上が達成できるような、独自性・継続性を持った企業経営を行ないやすくなるといったメリットもあるのです。

次に挙げられるメリットとしては、時価総額が大きいことにより自社株を利用した企業買収が仕掛けやすくなるといったメリットもあります。企業買収する際は現金以外にも自社株を利用することができ、時価総額が大きいことにより、自社株を利用して企業買収できる額も大きくなり、企業買収する対象の企業が増加するといったメリットがあります。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます