スマートフォン/スマートフォンの周辺機器

GearVRは次世代メディアになるか?実際に体験してみた(2ページ目)

3次元仮想現実の世界を目の前に表示する「VRヘッドマウントディスプレイ」。まさに注目の未来的デバイスであり、その代表が「Oculus Lift(オキュラス・リフト)」ですが、その技術を応用し、特定のスマートフォンと組み合わせて使えるのがサムスンの「GearVR」。このGearVRの新製品がが5月29日に発売されたので試してみました。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

プリインストールアプリ

GearVRアプリをインストールしたとき、自動的にインストールされる4つのアプリについて簡単に説明します。

  • Oculus 360 Photos : 360度周囲の風景画像を見ることができます。自分がその場にいるような感覚を楽しむことができます
  • Oculus 360 Video : ニューヨークのビル街の上空や、滝のある自然エリアの上空を移動する。360度、周囲を見渡すことができて、下を見ると空を飛んでいるように感じる。高所恐怖症の人はちょっと怖いかも知れません
  • VR Gallery : スマホ内の画像を表示するというもの
  • Oculus Cinema : 用意されたいくつかのショートフォルムとマイ動画を見られます。コンテンツ選択時は周囲を見渡すと、映画館的な風景が見えます

コンテンツ再生時は、HOME・CINEMA・MOON・ANT・VOIDの5つの映画館の3D風景を選べるようになります。MOONは言うまでもなく月世界。VOIDは虚空ということで、映像の周囲が真っ暗になります。独特な雰囲気で映像を楽しめるのが面白いです。

正直、映像のリアル感は素晴らしいものです。Oculus 360 Videoなどは処理が重いのか、負荷が高い映像ではやや映像が荒れるシーンも見られますが、不満なく楽しめるという感じです。

これら以外のアプリでも、ストアからダウンロードして使うことができます。現時点では多くが無料ですが、有料のものもあります。自分がアイアンマンになりきって、アベンジャーズの新作映画の世界を楽しめるものなどもあり、なかなか面白い体験ができます。今後のVRアプリにもいろいろ期待できそうです。

■アベンジャーズの動画を体験する様子
IMG_2504

使用感

ハーネスのクッション具合や重量の分散具合がいいおかげか。ヘッドセットの装着ではあまり重量を感じず、ヘッドセット自体の装着による疲労はあまりない感じです。

ハーネス

装着で疲れを感じない優れたハーネス


装着による疲労というより、乗り物酔いのような感覚にはなるかもしれません。慣れると調子づいて時間を忘れてしまいますが、これで2時間とかの映画を見るというのはちょっときびしいという感じで、Oculus Cinemaで見られるのが短編映画なのもうなずける感じ。

Gear VRの可能性

ある意味、Oculusの下位版にも見えるGearVRですが、比較的手軽に仮想3D空間を楽しめるのが、他にない製品だと言えます。特にGALAXY S6/Edgeユーザーであれば2万数千円で入手できるので、かなりオススメなのではないかと思います。

僕はOculusも使ったことがありますが、ケーブルがあるおかげで移動が不自由なところがあるので、GearVRの気軽さはすばらしく感じます。また、視差調節機能つきで、近視の人がメガネなしで楽しめるのもナイスです。

GearVR(というかVRHMD)はあまり長時間使えないのが課題ですが、20~30分程度で楽しめるエンターテイメントコンテンツが充実すれば、すばらしいエンターテイメントデバイスになることでしょう。


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