傘を開いた情景を撮ってみる
雨が降り、人が開いた傘を被写体にしてみると、雨を表現した写真を撮ることができます。撮影パターンはいくつか考えられますが、撮りやすいのは上から俯瞰気味で撮影するという方法です。上から撮ると考えると、撮影できる場所は通りなどを見下ろせる建物などが挙げられます。いざこのような場所で撮りたくても、撮れる場所が思いつかないことが多いのですが、日常の行動をしているときに通りを見下ろせる場所に出くわすことは少なくないものです。
この開いた傘を撮影するには、日頃からコンパクトデジカメなどを持ち歩いていて、気がついたときにレンズを向けるという自然の流れに任せた撮影スタイルのほうが無理はないかもしれません。
また、事前に撮影できそうな場所をピックアップしておくのも良いでしょう。雨の日にその場所で撮影すると確実です。
雨に濡れた窓を撮ってみる
梅雨の季節に撮りたいシーンの最後は、雨に濡れた窓です。言い変えると水滴がついているガラス窓、とでも言いましょうか。この濡れた窓は、撮り方により情緒感が漂う作風になります。雨から連想させるイメージを見る人に与えることが出来るので、イメージショットとして撮ってみるのがお勧めです。
ガラス窓を撮るときに気をつけたいのがピント合わせ。ピント位置をガラス面の水滴に合わせるのかガラス越しの風景にするのか、そのコントロールをしっかりすることです。
特にレンズがガラス面に近い状態で撮影するとき、奥の風景にピントを合わせようとしても、手前のガラス面にオートフォーカスでピント合わせがされてしまうということが起こりがちです。
コンパクトデジカメなどのマクロモードの設定がONになったままだと、レンズ近くに見えるものは被写体と捉えられてピントをそこに合わせるようになります。手前の物にピントを合わせたくないのであれば、マクロモードを一旦解除してから撮影します。反対にガラス面にピントを合わせたいのであれば、マクロモードを利用すればOKです。
窓に写る水滴から表現する梅雨、そこからさらに奥深い心情などが伝わるように撮ってみるとまた違った梅雨の作品ができるかもしれませんね。