子供の忘れ物を減らすには、帰宅後の会話がポイント!

忘れ物が多い、忘れ物ばかりする子供への対処法

「あっ、忘れ物した」親が「うちの子、よく忘れ物する」と決めつけると、子供はそこからの脱却が、より困難になってきます

「行ってきます」と元気よく子供が登校した後、部屋を見ると、体操服が置かれたままだった。「どうしてうちの子、こんなにも忘れ物が多いの」と思わずなげくことはないでしょうか。子どもの忘れ物を減らす、なくす対処法を考えてみましょう。ポイントは子供が帰宅した後の親子の会話と日頃の親子関係にあります。体操服を忘れた場合を例にして、その方法を次にお伝えします。
 

子供の忘れ物は届けるか、届けないか……どちらが正解?

子供が忘れたことに気づき、急いで学校まで届ける親がいます。そうすればその日、子供は困ることなく過ごせますね。ですが忘れた当人は、「次は忘れないようにしよう」という意識が低下します。

反対に「忘れて困れば、今度から気を付けるでしょう」と放っておく親もいます。この考えは、一見効果的なようにも思えますが、実際困りはしても、忘れ物を減らすことには繋がりません。それどころか忘れることに慣れてしまい、慢性的に忘れ物をするようになる場合もあります。

つまり子供が忘れ物をした場合、届ける、届けないが、忘れ物をなくす、減らすことへの根本的な働きかけにはならないのです。では、どのように関われば、忘れ物は減っていくのでしょうか。
 

忘れ物を減らすには?帰宅後にすべき親子の会話3段階

先ずは子どもが、忘れ物に対しての意識を高める対応法をお伝えします。
ただし帰宅後、子供から忘れ物をしたことを言い出した場合と、言い出さなかった場合では、対応法が異なりますので、気をつけてください。

■STEP1 
忘れ物をしてどう対処したのか、事実と気持ちを尋ねる

「体育の授業はどうしたの?」と尋ねる。登校した服のままで体育をしたのか、隣のクラスのお友達に体操服を借りたのか、それとも見学していたのか、とった行動を聞きましょう。次にその時の気持ちを尋ねます。

子供から忘れたことを言い出すのは、何か話を聞いて欲しいサインです。先ずはその気持ちを受けとめることが大切です。事実と気持ちを切り離して尋ねることによって、話したいことが子供の頭の中で整理されます。

■STEP2 
なぜ忘れたのか、尋ねて自分で考えさせてみる

「どうして、忘れたのかしら」と子供に質問を投げかけます。ほとんどが「ウッカリ」が理由だと思うのですが、「なぜ、ウッカリしたのか」を考えましょう。朝起きるのが遅く、慌ただしかったから、いつもと違う場所に体操服が置かれてあったため、気がつかなかったから、など具体的な言葉が出ればそれでOKです。大切なことは、自分で行動を振り返り、原因を考えることにあります。

■STEP3
今後どうすれば忘れないか親子一緒に考える

「じゃあ、どうすればこれから、忘れ物しなくなるかな」と原因に対して、対処法を親子一緒に考えます。「なぜ忘れ物ばかりするの!」という否定的な言葉より「どうすればなくなるか」問題を解決する方法を自ら考えさせるのがコツです。
 

子どもが自分から、忘れたことを言い出さない場合

これは「忘れ物」に対して、あまり「いけないこと」と認識がなく気にしていないか、もしくは先生に予想以上に強く注意されたなどで、心に大きなショックを受けた場合があります。

忘れ物をあまり気にしていない場合は、「忘れ物をしてはいけない」ことをはっきり教えてください。親は「当然分かっているだろう」と思っていても、子供には分からない場合もあるのです。

そして、特にまじめな子に多いのですが、自分が忘れ物をしたことに対し、大きなダメージを受け落ち込んだり、自信を失くしてしまったり、そのことを思い起こすのも避ける子がいます。そのような子どもには、「誰にでも忘れ物をすることはあるわよ、次から気をつければいいんだから……」とフォローする言葉を入れましょう。
 

忘れ物が多すぎる子は発達障害?

また、あまりにも忘れ物が多いと、発達障害の可能性を疑う親もおられるかもしれません。確かにADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴のひとつに忘れ物が多いという症状はあります。

ですが、その場合、他にも生活に不都合な場面が出てきますので、忘れ物が多いだけで、発達障害と直ぐに結びつけるのはよくありません。先ずは忘れ物を減らす努力を促しましょう。
 

忘れ物を減らすために、親が心に留めておくべき3つのポイント

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忘れものを減らすには、前夜のうちに準備し、忘れ物がないかチェックし、ランドセルを居間や玄関先など定位置に置いておくのもよいでしょう

■POINT1 
基本的な生活習慣を見直す

朝起きる時間は適切でしょうか。朝食もきちんと摂れないほど慌ただしく出ていくと、当然忘れ物をする可能性も大きくなります。持ち物を点検できるくらいの余裕を持って起床時間を考えましょう。

また机周りは整理整頓されているでしょうか。物が分類されていなかったり、取り出しにくいように雑然と置かれていると、忘れ物をする確率は高まります。身の回りの整理整頓を心がけましょう。そして、前夜のうちにランドセルや持ち物を玄関先や、どこか定位置を決めて、置いておくのもよいですね。

■POINT2
うちの子は忘れ物が多い、ウッカリやさんだと決めつけない

「あなたは本当に忘れ物ばかりする子ね!」「いつもウッカリしているわね!」などネガティブな決めつけの言葉をかけるのはやめましょう。自分で一生懸命、忘れ物をしないように気をつけよう、ウッカリを克服しようと思っていても、親がそう決めつけてしまうと、子供自身「自分は忘れ物ばかり」「自分はウッカリやさん」と思い込んだり、周りからもそのような先入観で見られると、子供にとってそこからの脱却は、より困難になります。

「忘れ物しないように、最近頑張っているね」と声をかけると、忘れ物をなくすよう、前向きに、明日の持ち物や準備に気持ちが向くでしょう。

■POINT3 
サポートしながら見守る

初めは忘れ物がないか、連絡帳や時間割を一緒にチェックしましょう。またチェックリストを作成しておくこともおススメです。毎日必要な物や曜日ごとに持っていく副教材、用具などを大きな用紙に書き、それを目のつくところに貼っておくのもよいでしょう。そして表にチェックを入れたり、指で差しながら確認したりすると忘れ物はかなり減ります。

その後、徐々に子供一人でできるように、手をかけるから目をかける見守り方に変えていきましょう。
 

子どもの忘れ物は親の責任?

「小学生の子供の忘れ物は親の責任」という意見を聞くことがあります。確かに、低学年の間は親が連絡帳をチェックして、持ち物を確認する必要がありますが、子供の持ち物をいつまでも親が確認し、準備する訳にはいきません。やがては自立できるように習慣づけることが目標です。
 
子供の忘れ物だけに目を向けるのではなく、整理整頓を促したり、日頃から関心を持ち、親子の会話があれば、持ち物や授業に必要な教材などについて、忘れることを予防できるはずです。その親子関係に焦点をおいて、「子どもの忘れ物は親の責任」と捉えるのではなく、「忘れない習慣作りが親の役割」と考えるとよいでしょう。
 

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