既婚者はいくつになっても体目当て? 不倫男性の心理とは
既婚者はいくつになっても体目当て?
特に女性たちが口にするのは、「彼は私のカラダだけが目当てなのではないだろうか」ということ。20代と変わらない悩みを、40代既婚女性がもっているのだ。「恋愛」というくくりの中では、年齢は関係ないのだとつくづく思う。
不倫関係の恋愛……既婚者でも恋愛に悩みは尽きない
「恋愛は子どもを大人にし、大人を子どもにする」というが、既婚女性たちの恋も、まさに乙女な不安に満ちている。「彼は私のカラダだけが目当てなのではないか」
「本当に私のことが好きなのかしら」
「会わない間、私のことを思い出すことがあるんだろうか」
既婚女性たちにとって、久しぶりの恋。しかも、若いころのように「結婚相手を選ぶ」という目的がない。恋は恋として成就しなければならないのだ。
目的がないから純愛だともいえる。相手と自分とで紡ぎ出す時間を楽しみ、肉体の快楽に溺れ、連絡を取り合って愛を確かめ合う。それでじゅうぶんではないかと思うのだが、彼女たちはもっと「愛されている実感」をほしがる。
「半年ほどつきあっている人がいます。お互いに家庭を最優先にしようと話してはいるけど、私は彼に愛されているのかなあとすごく不安になることがあって……。彼、よくメールで、『リエとしたい』と言ってくる。私とはカラダだけのつながりなのかな、と思ってしまって」
リエさん(仮名=47歳)は、曇った表情でそう言った。この年齢で、カラダを目的にされるなら、それはそれで悪くないことではないかと内心思うが、彼女は本気で心配しているのだ。そうは言えない。
既婚者の恋は、カラダのつながりがなくては続かないことが多い。言い方は悪いが、ふたりが一緒にいるよすがとなるのが、セックスなのである。婚姻届ではなく、お互いに感じる性の快感こそが、一緒にいる理由。それはいけないことではないだろう。
女性はセックスだけでは不安、心もほしい……
セックスしなければしないで、「私には女としての魅力がないんだ」と女性は落ち込む。これもまた、老若を問わない。セックスだけでは不安なのだ。心があってのセックスでなければ、自分の快感にも言い訳がつかないのが複雑な女心。つまり、「好きだからカラダのつながりも大事にしている」ことを、男に立証してほしいのである。
とはいえ、男たちに話を聞くと、意外だという反応が。
「いい年して、お互いに家庭があるというリスクを冒してのつきあいでしょ。セックスしたいだけなんてことはないですよ。この人でなければ、この人と一緒にいたいという気持ちがあってこそ。まあ、いちいち言葉では言わないけど……。だから女性が不安を抱く? そういうものなのかあ」(48歳・会社員)
「男ってどこか言質をとられちゃまずいという防衛本能みたいなものが働くのか、あまり好きだと言わないですよね。特に関係が長くなると、言わなくてもわかってるだろうと思い込んでいるし。僕も婚外でつきあっている人がいるんです。不安を抱いているのかどうか、今度聞いてみます」(43歳・会社員)
男たちは、いくつになっても女性心理に疎い。言葉の裏を読もうとしないから、女性が「大丈夫、寂しくないよ」と言えば、本当に寂しくないものだと受け取る。「そうはいっても、本心はどうなの?」と、もう一歩踏み込むことはしないのだ。
だから女性側も、もっとストレートに訴えたほうがいいのかもしれない。
「私たちの関係って、カラダだけなの?」と。
おそらく、男はびっくりして言葉を失うかもしれない。
「きみはそんなふうに思っていたわけ?」
どん引きされるかもしれない。
それでも、そこからではないだろうか。お互いの本音をさらけ出せるのは。こと、「恋」に関しては、歌の文句ではないが、「いつでも初舞台」なのかもしれない。相手と向かい合って、お互いに少しずつ理解していく。
独身同士であろうが、既婚同士であろうが、恋はそうやって少しずつわかりあっていくしかないのだろう。
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