スマートフォン/スマートフォンの選び方

「SIMロック解除」を活用するメリットとデメリット(3ページ目)

SIMロック解除の義務化により、2015年5月1日から全キャリアで対応されることとなりましたが、メリットがある反面、知らないと活用できない制限やデメリットもあります。今回はSIMロックとは何か?という基本から、メリット・デメリットなどの注意点まで解説いたします。

庄司 恒雄

執筆者:庄司 恒雄

携帯電話・スマートフォンガイド

SIMロック解除には制限がある

制限があるSIMロック解除

制限があるSIMロック解除


解除が義務化された5月1日以降に販売される端末も、出荷時はSIMロックが施されています。つまり、SIMロックを解除するには別途申し込みが必要なのです。

  1. SIMロックの解除は、申し込み方法で料金が変わる
    SIMロックの解除は、申し込む方法によって料金が変わります。無料での対応はWebページからの申し込み時だけで、ほかの方法の場合は別途手数料がかかります。

    Webサイト : 無料
    ショップ : 3000円(税抜)
    電話 : 3000円(税抜)
     
  2. SIMロック解除は、購入後180日(半年)経過後でないとできない
    これは、転売目的でスマートフォンを契約・購入するケースの対策として設定されています。常識的に利用している人は、購入してすぐにSIMロック解除が必要なケースは少ないので、問題はありません。

    ただ、海外旅行などを控えて海外SIMを利用したい人などは、渡航や旅行の半年前には端末を購入しておく必要があるので、注意は必要です。
     
  3. 解約後は3カ月以内でないとSIMロック解除ができない
    NTTドコモとソフトバンクは、解約後のSIMロック解除の制限も設けられています。こちらについては、2015年5月時点ではauは未対応です。これも、不正なスマートフォンの転売に対する対策の1つです。
     
  4. SIMロック解除できるのは購入者のみ
    SIMロック解除するには、購入履歴のある本人確認が必要です。これは、盗難や紛失、転売目的での購入者に対する対策でもあります。

このようにSIMロック解除には、転売目的や盗難などに対しての悪用を防ぐために期間制限が設けられています。特に、機種変更後に下取りなどで転売したり、知人に譲渡したりする場合は、あとからSIMロック解除したくてもできなくなるため、その前にSIMロック解除の処理をしておく必要があります。

使用済みのスマートフォンを下取り販売に出すケースでは、「SIMロック解除」の対応済みか否かで、今後は価格に差が出ることも予想されます。

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