男の子育て/イクメン・父親の育児

将来イクメンになるのは肉食系男子!?(2ページ目)

フィリピンでの研究によると、父親になると男性ホルモンの筆頭格であるテストステロンの分泌量が下がるとのこと。つまり男性として丸くなるだけでなく、よそにオンナをつくったりという悪さをする確率も下がるということです。うまくできています。

執筆者:おおた としまさ


父親になるとテストステロンが3倍減る

父親になるとホルモン変化が起きる

父親になるとホルモン変化が起きる

でも、そこから先が興味深い。さらに、子供ができると、テストステロンのレベルが下がるというのです。独身だったときと比べて約3割も下がるというのです。歳とともに男性の性欲が減退することからもわかるように、テストステロンは自然に減るものです。しかし、同じ条件で、独身のままの男性は約1割の減少にとどまっていたということです。

「まだテストステロンを減少させている場合ではない!早くいい人を見つけて父親になりなさい!」という指令が出され続けるのでしょう。そしてさらに、子育てに毎日1時間以上関わる男性のテストステロンは、まったく子育てに関わらない男性よりも約2割少なかったということです。

この結果について、チームは「パートナーを得るまでは男性ホルモンが多いが、父親や子育てといった役割では分泌が抑制されるようだ」とコメントしています。「父親・養育者としての役割が子孫を残すのに成功するための重要な要素」であり、ヒトの男性が「この役割を果たすことが容易になるように」進化してきたことをあらためて示したと、研究者らは論文に記述し、テストステロンは生殖と養育という2つの仕事のバランスをつかさどっているもようだと指摘しています。

肉食系男子は、子供ができるまではギラギラ危険な輝きを放つけど、子供ができたら急に丸くなり、イクメンになっちゃうってことです。

ただし、イクメンになるには父親になったという自覚が必要です。父親としてのスイッチを入れるための方法は「パパスイッチは本当にあった!」の記事で説明したとおりです。
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