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サブスクリプション(定期販売)型ソフトウェアの功罪(2ページ目)

PC・スマホなどジャンルを問わず、「サブスクリプション型」とされるソフトの販売形態が広がってきた。これまでソフトウェアは、パッケージを買い切って利用することが多かったが、定期的に利用料を払い、最新のものを使い続けることができる仕組みが一般化しつつあるのだ。今回はこのサブスクリプション型ソフトを利用する際の注意点について、解説する。

大島 克彦

執筆者:大島 克彦

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サブスクリプション型ソフトウェアとその特徴

次に、サブスクリプション型ソフトウェアの主要製品を紹介する。なお、「Dropbox」などのクラウド型ストレージサービスも、有料であれば、サブスクリプション型と言える。だが今回は、このようなサービスを除き、従来はパッケージ販売だったソフトが、サブスクリプション型販売に移行したもの、あるいは両者が併存しているものを取り扱う。

■Microsoft Office 365
Microsoft社による定番ソフト、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどが利用できる。メーカー製パソコンには必ずといっていいほど付属するソフトだけに、プリインストールで不自由していないユーザーにはメリットは少ない。Officeの最上位製品であるProfessional (通常価格で4万円前後)を利用しているユーザーは割安になるほか、外資系や法人向けの「Officeなし」パソコンを購入したユーザーや、自作ユーザーに適している。

Office 365

Office 365の管理画面


Office 365は、Windows 7以降、MacOS X 10.6以降のどちらでも利用できる。現在、利用できるのはWindowsではOffice 2013、MacOSではOffice 2011だが、年内には両OSでOffice 2016が登場予定で、新バージョンを追加料金なしで利用できる。ただ、Publisher、AccessはWindowsでしか利用できない。

また、タブレット、スマートフォン(iOS、Android)でも、Word、Excel、PowerPoint、Outlookが利用できるのは利点 (One Noteは無償提供)。外出先でのファイルの作成や修正も、大がかりなものでなければまったく問題ない。

クラウド型ディスクスペース「OneDrive」も1TBの大容量が提供される。OneDriveは単体でも使えるサービスだが、無料だと15GBまでだけに、これは非常にお得感が強い。また、無料通話ソフトSkypeの毎月60分間の通話プランも付いてくる。

1人につき2台までのコンピュータ(Windows、MacOSとも)、2台までのタブレット(iOS、Androidとも)と2台までのスマートフォン(同)で利用できる。ただし、2台を同時に起動して使用することはできないので注意したい。

【利用できるソフトウェア】
  • Word…ワープロ
  • Excel…表計算
  • PowerPoint…プレゼンテーション
  • Outlook…メール
  • OneNote…メモ
  • Access…データベース(※)
  • Publisher…レイアウト(※)
  • Skype…無料通話
    (※)はWindowsのみ

【価格】
  • Microsoft Office 365 Solo
    月額1,274円、または年額1万2,744円。年間だと約2カ月分割引になる

【関連サイト】
Office 365 Solo


まだある、サブスクリプション型ソフト

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