「間食」は本当に身体に悪いの?

3人のビジネスマン

ビジネスマンは食事時間がばらばらになりがち。特に夕食が遅くなりやすく、健康を害しやすい生活スタイルです

ビジネスマンは食事時間がばらばらになりがち。特に夕食が遅くなりやすく、栄養バランスの悪い間食を挟んでしまうことも多いため、健康を害しやすい生活スタイルを送っている方も多いのではないでしょうか。

ただ、身体のためとは分かっていても、やるべき仕事を残して帰宅するわけにもいきません。だからこそ、職場でも摂れる間食を改めて見直し、かしこく利用する必要があります。

私たちがイメージしがちな「間食」というと、せんべい・チョコレート・クッキー・ポテトチップ・お饅頭など、おいしくて食べやすいものが思い浮かびます。しかし、どれも高カロリーで栄養のバランスがよくありません。テレビや雑誌などでも間食は「身体に悪い」と言われることが多く、実際に「眠くなる」「止まらなくなる」「かえって空腹感が増す」などのデメリットを感じる人もいるようです。

こうして考えてみると、間食は悪者のように思えてしまいます。しかし栄養士としては、健康に人一倍気をつかうべき多忙を極めるビジネスマンこそ、正しい間食の摂取が大きな味方になると言いたいのです。


じゃあ、何を食べるべき?

そもそも間食の目的は、気分転換やストレス解消のために小腹を満たすことにあります。しかし、それだけを優先すると、先に書いたような栄養バランスのよくないものばかりを選んでしまいそうです。

健康によい間食の摂り方として、まず気にしておきたいのは血糖値。食前・食後の変化がスピーディに現れるので、「太りやすさ」の指標となります。具体的には、急激に血糖値が上がると太りやすくなることが挙げられるでしょう。

そこで実践したいのが、次の食事(セカンドミール)を念頭に置いて前の食事(ファーストミール)を摂ること。具体的には、ファーストミールに「食物繊維」を摂ると、ある効果が期待できます。下図を見てください。食物繊維を多く含む食品を食べた後の食事では血糖値の上昇が緩やかになるのです。これを「セカンドミール効果」と言います。
セカンドミール効果

岩下聡ら:大豆配合焼き菓子の血糖応答とそのセカンドミール効果に関する検討.薬理と治療 36(5):417-427,2008


食物繊維を多く含む食べ物といえば、低GI食品である大豆バーやナッツ類、お湯を注げば食べられるようなわかめ・もずくスープなど。生フルーツや、ところてん・寒天を使った菓子類といったものも挙げられます。これらの食べ物を間食に食べればいいのです。また、だらだら食い防止のために、一食分として小包装になっているものを選ぶようにするといいでしょう。

しかし、ただ「ファーストミールに食物繊維」を守ればいいというものではありません。間食を摂ったのに帰宅後の夕食もきっちり食べてしまうと、その分だけカロリー過多になってしまいます。何を食べたとしても、摂取した分は夕食を減らすようにしてくださいね。

セカンドミール効果は、間食だけでなく朝・昼・夕の食事でも心に留めておきたい作用のひとつです。ぜひ、日ごろから積極的に食物繊維を多く含む食品を食べるようにしてください。


いつ食べたらいいの?

休憩の様子

定時の終業時刻が終わって、少し開放されるタイミング。ちょっとした休憩も取りやすいのでは

次に「いつ食べるか? 」の問題です。タイミングとして望ましいのは、毎日同じ時間に食べること。可能であれば、午後3~4時ごろの陽の高い時間に食べるほうが太りにくいと言われています。しかし、その時間は仕事が佳境に入るころ。間食なんて摂っていられないというビジネスマンも多いでしょう。

そこでオススメするのは、定時の終業時刻が終わって、残業に入る前の時間です。このタイミングであれば「ちょっと休憩」という言葉も使いやすいのではないかと思います。「定時」という考え方のない会社の場合も、タイミングのいいところで間食のための時間をきちんととって、仕事の時間に区切りをつけましょう。


残業続きのビジネスマンこそ間食を

これまでの説明通り、上手に間食を摂れば仕事の質も上がります。忙しい方こそ取り入れて、より効率のいい仕事をしたいものです。そのためには「質と量」、そして「タイミング」を考えることが大事。デキるビジネスマンとして、パフォーマンスをもう一段引き上げるような間食の摂り方を意識してみてください。

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