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スズキ グラストラッカー 一週間試乗インプレッション(2ページ目)

スズキのストリートトラッカー「グラストラッカー」を一週間都内で試乗してインプレッションをお届けします。軽量に作られたボディと250ccの単気筒エンジンが生み出す軽快さは完全な街中スペシャルといえる一台です。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

グラストラッカーは車体の小ささと軽量さが大きな魅力

グラストラッカーサイドビュー

グラストラッカーサイドビュー


最近、各メーカーが力を入れている価格が安めのスポーティーな250ccモデル。ホンダCBR250RやヤマハのYZF-R25、スズキのGSR250などは安定した走行が出来るように比較的大柄でタイヤも太め、当然ですが車重も重めの車両です。

例えばスズキのGSR250は装備重量が183kgなのに対してグラストラッカーは136kgしかありません。シート高もGSR250が780mmなのに対して750mmですので、小柄な方でも充分に運転することができます。

また、前述した通りグラストラッカーに搭載されているエンジンはST250に搭載されているエンジンと同じ空冷単気筒エンジン J438が搭載されており、最高出力19ps/7500rpmを発生するエンジンが搭載されており、二次減速比の数値だけ見るとST250の方が加速重視のセッティングでグラストラッカーは最高速重視のセッティングになっていますが、軽量な車体の効果もあって加速性能もグラストラッカーの方が優れているように感じます。

単気筒軽量ボディの車両なので高速道路などを巡航するのにはむいていませんが、あえて高速道路を走ってみると100km/hで巡航することも可能でした。

J438エンジンの出力と超軽量ボディが生み出す軽快さは気持ちのよい加速に反映されていますが、更にコーナリング時にはホイールベースの短さやタイヤの細さも影響して旋回性の高さを感じさせます。

軽いことが優れており、重いことが全てに対して悪いわけではありませんが、グラストラッカーに関して言えば、加速・減速・旋回全てにおいて軽快さを生み出しているためバイクを運転する「気持ちよさ」を感じさせてくれます。

グラストラッカーのメインのステージはやはりストリート

グラストラッカーundefinedリアビュー

グラストラッカー リアビュー


トラッカーという名前からダートトラックを走ることを連想してしまいがちですが、グラストラッカーに関して言えばあまりおすすめできません。足回りや標準で装備されているタイヤはお世辞にもダートトラック向きではないからです。

しかし、バリエーションモデルのグラストラッカービッグボーイはダートトラックを走る装備が施されているので林道遊びなどに乗っていくことも充分に可能です。ホンダのFTRやヤマハのTWのライバルと言えばグラストラッカービッグボーイであり、グラストラッカーに関して言えば少しコンセプトが違うバイクです。

とにかく小さく軽量に作られたボディと250ccの単気筒エンジンが生み出す軽快さは完全な街中スペシャルです。ちょっと頑張れば足つきが良いのでダートを走ることも出来なくはありませんが、初めから視野をそちらに向けるのであればグラストラッカービッグボーイの方が楽しく走れるでしょう。
グラストラッカーundefinedバッグ装着イメージ

グラストラッカー バッグ装着イメージ


高速道路も走れなくはありませんが、下道を使った一日200kmぐらいのツーリングには最適だと思いますし、通勤や通学で駐輪場に止めるのにも車体が小さいために苦労しません。

ウィークデーは通勤・通学に使い土日はリアシートにバックをくくりつけてキャンプにでも出かける。そんな楽しみ方がしっくりくる1台です。

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グラストラッカーのエンジン音やマフラー音 各部詳細はこちらでご確認下さい
【2016年】250ccバイクのおすすめ15台&試乗レポート

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