弁理士試験の会場は短答、論文、口述で異なる
弁理士試験は短答試験、論文試験、口述試験の3段階で行われますが、試験会場はそれぞれの試験で異なります。まず短答試験は、東京、大阪、仙台、名古屋、福岡の5つの地域で実施され、東京のみに2ヶ所の試験会場があり、他の地域の試験会場は1ヶ所のみです。論文試験が行われるのは、東京と大阪の1ヶ所づつ、合計2ヶ所の会場です。そして最後の口述試験の会場は、東京の1ヶ所のみです。
注意しておきたいのは、短答、論文、口述試験をすべて東京で受けるとしても、それぞれの試験で会場が異なる可能性があることです。例えば、平成27年度の東京の試験会場は、短答試験が青山学院大学(青山キャンパス)又は立教大学(池袋キャンパス)、論文試験が立教大学(池袋キャンパス)、口述試験がザ・プリンスパークタワー東京です。必ず、試験ごとに会場をよく確認しましょう。
また、試験会場は、年によって変わることがありますので、これにも注意が必要です。
受験する地域は選べる
受験する地域は、出願するときに選ぶことができます。その後に送られてくる受験票に試験会場が指定されていますので、確認して受験します。弁理士試験では、4月上旬ごろに願書を出しますが、短答試験と論文試験を受験するのがそれぞれ、5月下旬と7月上旬になります。特に論文試験では、願書で受験する地域を指定してから、実際の試験まで少し時間がありますので、転勤、引越しなどを予定されている方は要注意です。口述試験は、東京のみで行われるので、そういった心配はありません。
必要なら宿泊場所を早めに確保する
受験する試験会場が自宅から遠い場合は、宿泊場所を確保しましょう。試験会場近くの宿泊場所はかなり混み合いますし、何かのイベントと偶然に日程が重なることもありますので、宿泊する場合は早めに部屋を確保することをお勧めします。また、試験会場へのアクセス方法と所要時間を、念入りに確認しておきましょう。1年に1回しか行われない試験を無駄にしないように、試験会場へのアクセス方法は複数案を検討して、予定している移動ルートでトラブルがあっても、他のルートで試験時間に間に合うような計画をつくっておくのがベターです。
公的交通機関の事故などの場合は、何らかの特例措置が認められる可能性が無いわけではありませんが、電車トラブルなどに見舞われ、遅れるかもしれないなどと焦って心配するのはエネルギーの多大なロスです。上手に計画を立てることで予防できますので、余裕を持って対応できるように準備しておきましょう。
筆者はすべての試験で宿泊はしませんでしたが、同時期に試験を受けた友人の中には、片道2時間程度の距離であっても、トラブルのリスクを考えて試験会場近くに宿泊した人もいます。
次に、短答試験、論文試験、口述試験の会場について、注意点を見ていきましょう。