弁理士試験/弁理士試験の概要

弁理士試験 試験会場と当日の注意点(2ページ目)

弁理士試験はどのような試験会場で行われるのでしょうか。短答、論文、口述のそれぞれが異なる会場で行われます。前もって試験会場のイメージと、注意点を知っておき、落ち着いて試験に臨みましょう。

木村 晋朗

執筆者:木村 晋朗

弁理士ガイド

服装には要注意

短答試験と論文試験は、大学の教室などで行われます。それぞれが行われる5月下旬、7月上旬には、天気によってはかなり蒸し暑くなるので、クーラーなどの空調が入ります。しかし教室が大きいと、座っている場所によって体感温度にかなりの差が出ます。風が直接当たるところでは寒く、反対側では暑いということがあります。
体感温度を調整できる服装で試験に臨み、自分で体感温度をコントロールすることをお勧めします。

食事も考えておく

また、論文試験は午前中から夕方まで続きますので、昼食をどうするかを考えておきましょう。
筆者が受験した東京の会場では、昼食を持参している方が多かったようです。かなり多くの人数が同じ会場で受験しますので、昼食の場所探しに時間を使うのは惜しいと考える方が多かったのではないでしょうか。筆者自身も軽い昼食を持参しました。午後のコンディションのために昼食を抜くことも考えましたが、軽い食事をすることで気分転換にもなるので、何か食べておくことがお勧めです。

口述試験の会場

Hotel

口述はホテルで行われます

最後に口述試験ですが、近年はホテルが試験会場として使われています。受験するときの流れは、次のようになります。

  1. 会場となるホテルに集合する。
  2. ホテルの一室に椅子が並べられているので、そこで試験の順番がくるまで待機する。
  3. 特許法・実用新案法の口述試験が行われる部屋(客室)の前まで移動して待機する。
  4. 前の順番の人の口述試験が終了したら、部屋に入って試験を受ける。
  5. 意匠法の試験の部屋、商標法の試験の部屋へと、順に移動して同様に試験を受ける。

このとき、試験の順番を待っている間は携帯電話、スマートフォンを使うことができません。試験問題が他の受験者に伝わることを防ぐためでしょう。普段、これらの機器を使って勉強している方は、直前に見直そうと思ったが使えなかった、ということがないように注意しましょう。

当日、どの程度の待ち時間が発生するのかは当日までわかりません。待ち時間が生じた場合に何をするのか、決めておくとよいでしょう。

筆者は初めて口述試験を受けたときに、待機している部屋での待ち時間が2時間近くありましたが、その場の思いつきで教材のあちこちを読んでいるうちに、無駄に消耗してしまいました。これから受験される方はそのようなことが無いように、落ち着いて試験に臨まれて下さい。

【関連サイト】
平成27年度の弁理士試験会場
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